JavaScriptで2つの配列のすべての組み合わせを生成する方法
はじめに
JavaScriptでは、2つの配列の要素を掛け合わせるように組み合わせたいケースがよくあります。例えば、以下のような2つの文字列の配列があるとします。
const arr1 = ["A", "B", "C"]; const arr2 = ["1", "2", "3"];
この2つの配列を受け取り、1つ目の配列の各要素と、2つ目の配列の各要素をすべて組み合わせて、新しい配列として返す関数を作成する必要があります。
つまり、上記の入力に対する期待される出力は次のようになります。
const output = ["A1", "A2", "A3", "B1", "B2", "B3", "C1", "C2", "C3"];
これは数学における「デカルト積(直積)」と呼ばれる操作です。それでは、実際のコードを見ていきましょう。
実装方法:二重ループを使う
最もシンプルで分かりやすい方法は、for文による二重ループを使うことです。外側のループで1つ目の配列を走査し、内側のループで2つ目の配列を走査しながら要素を連結していきます。
const arr1 = ["A", "B", "C"]; const arr2 = ["1", "2", "3"];
const prepareCartesian = (arr1 = [], arr2 = []) => { const res = []; for(let i = 0; i < arr1.length; i++){ for(let j = 0; j < arr2.length; j++){ res.push(arr1[i] + arr2[j]) } }; return res; };
console.log(prepareCartesian(arr1, arr2));
実行結果
コンソールに出力される結果は以下の通りです。
[
'A1', 'A2', 'A3',
'B1', 'B2', 'B3',
'C1', 'C2', 'C3'
]
別の方法:flatMapとmapを組み合わせる
よりモダンな書き方として、flatMap()とmap()を組み合わせる方法もあります。こちらの方がコードが簡潔になります。
const prepareCartesian = (arr1 = [], arr2 = []) => {
return arr1.flatMap(a => arr2.map(b => a + b));
};
console.log(prepareCartesian(arr1, arr2));
flatMap()は、各要素に対する処理結果(ここではmap()で生成された配列)を自動的にフラット化してくれるため、入れ子になった配列を気にせずに済みます。
まとめ
2つの配列のすべての組み合わせを生成するには、二重ループまたはflatMap()とmap()の組み合わせを使用します。どちらの方法でも結果は同じですが、可読性やチームのコーディングスタイルに応じて使い分けるのが良いでしょう。なお、組み合わせの総数は「1つ目の配列の長さ × 2つ目の配列の長さ」となる点にも注意してください。大規模な配列を扱う場合はパフォーマンスへの影響も考慮しましょう。
-
JavaScriptで2つの配列を乗算する方法|forループとmap()の実装例
JavaScriptで2つの配列の各要素同士を乗算し、その結果を新しい配列として取得する方法を解説します。基本的にはforループでインデックスを順番に処理しながら、対応する位置にある要素同士を掛け合わせていくシンプルなアプローチです。 2つの配列を乗算するサンプルコード 以下の例では、「CLICK HERE」ボタンをクリックすると、配列 arr と arr1 の対応する要素が乗算され、結果が新しい配列 multArray に格納された上で画面に表示されます。 <!DOCTYPE html> <html lang=en> <head> <meta ch
-
【JavaScript入門】Symbolを使ってオブジェクトごとに一意のIDを作成する方法
はじめにJavaScriptでオブジェクトごとに一意のIDを作成したい場合、Symbol()を使うのが最も簡単かつ確実な方法です。Symbolは呼び出されるたびに必ず新しい一意の値を生成するため、たとえ同じ説明文字列を渡しても、二度と同じ値にはなりません。以下は、各オブジェクトに対して一意のIDを作成するサンプルコードです。実装例<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8" /> <meta name="viewp