JavaScriptで連続する範囲のオブジェクトをグループ化する方法
この記事では、userId、from、to というプロパティを持つオブジェクトの配列から、範囲が連続している(重なっている)要素を1つにまとめる方法を解説します。
元となるデータ
まず、次のようなオブジェクトの配列があるとします。
const arr = [
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 1, to: 6},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 7, to: 15},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 172, to: 181},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 182, to: 190}
];
ここで求められているのは、あるオブジェクトの to の値と次のオブジェクトの from の値が連続している場合(例:to が6で、次の from が7)、それらを1つのオブジェクトに統合するJavaScript関数を作成することです。
期待される出力は以下のようになります。最初の2つのオブジェクトは範囲が連続しているため「1〜15」に、後ろの2つも同様に「172〜190」にまとめられています。
const output = [
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 1, to: 15},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 172, to: 190}
];
実装コード
この問題は、配列の reduce() メソッドを使うことで簡潔に解決できます。reduce() を使えば、前の要素との比較結果を累積しながら処理を進められるため、連続判定との相性が非常に良いのがポイントです。
const arr = [
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 1, to: 6},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 7, to: 15},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 172, to: 181},
{userId: "3t5bsFB4PJmA3oTnm", from: 182, to: 190}
];
const groupByDuration = (arr = []) => {
const result = arr.reduce((acc, val) => {
// 累積配列の最後の要素を取得(空なら空オブジェクト)
let last = acc[acc.length - 1] || {};
// userIdが同じで、範囲が連続している場合は統合
if (last.userId === val.userId && last.to + 1 === val.from) {
last.to = val.to;
} else {
// 連続していない場合は新しい要素として追加
acc.push({ userId: val.userId, from: val.from, to: val.to });
}
return acc;
}, []);
return result;
};
console.log(groupByDuration(arr));
コードの仕組み
処理の流れを簡単に整理すると、以下のようになります。
- 初期値: 空の配列
[]をアキュムレータとして設定します。 - 最後の要素の取得:
acc[acc.length - 1] || {}により、現在までに作成された最後のグループを取得します。配列が空の場合は空オブジェクトが返ります。 - 連続判定: 直前の要素と
userIdが一致し、かつ直前のto + 1が現在のfromと等しい場合のみ、範囲を統合します。 - 統合処理: 条件を満たす場合は、既存のオブジェクトの
toを更新するだけで済むため、メモリ効率も良好です。 - 新規追加: 条件を満たさない場合は、そのまま新しいオブジェクトとして配列に追加します。
出力結果
コンソールに出力される結果は次のとおりです。
[
{ userId: '3t5bsFB4PJmA3oTnm', from: 1, to: 15 },
{ userId: '3t5bsFB4PJmA3oTnm', from: 172, to: 190 }
]
応用ポイント
この手法は、予約システムやカレンダー機能など、時間帯・番号区間を扱う場面で特に役立ちます。もし「完全に隣接していなくても、範囲が重複していれば統合したい」というケースであれば、判定条件を last.to + 1 === val.from ではなく val.from <= last.to + 1 のように変更することで対応できます。
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