【JavaScript】オブジェクトを再帰的に走査して、falsyな「enabled」プロパティを削除する方法
JavaScriptを扱っていると、ネストされたJSONオブジェクトの中から、特定の条件に合致するプロパティだけを取り除きたい場面があります。本記事では、オブジェクト内のすべての enabled プロパティの中から、値が falsy(false)であるものだけを、再帰的に検索して削除する方法を解説します。
対象となるオブジェクトの例
たとえば、次のようなJSONオブジェクトがあったとします。
const obj = {
a: {
someKey: {
propOne: '',
enabled: true
}
},
b: {
someKey: {
propOne: '',
enabled: false
}
},
c: {
someKey: {
propOne: '',
enabled: false
}
},
someKey: {
ab: {
propOne: '',
enabled: true
}
}
};
要件
このようなオブジェクトを引数として受け取り、値が falsy であるすべての enabled プロパティを、オブジェクト全体から再帰的に探して元のオブジェクトから削除する関数を作成します。
ポイントは以下の2点です。
enabled === falseを持つキーは、そのキー自体を親オブジェクトから削除する- ネストされたオブジェクトに対しては再帰処理を行い、削除後に空になったオブジェクトも親から削除する
実装コード
実際のコードは以下のようになります。
const deleteFalsyKey = obj => {
const keys = Object.keys(obj);
keys.forEach(key => {
if(obj[key].enabled === false){
delete obj[key];
return;
};
if(obj[key] && typeof obj[key] === 'object'){
deleteFalsyKey(obj[key]);
if (!Object.keys(obj[key]).length) {
delete obj[key];
};
}
});
};
deleteFalsyKey(obj);
console.log(obj);
コードの解説
この関数の動作を順番に見ていきましょう。
Object.keys(obj)で、現在の階層にあるすべてのキーを配列として取得します。- 各キーに対して
forEachでループ処理を行います。 obj[key].enabled === falseの場合、そのキーをdelete演算子で削除し、returnで以降の処理をスキップします。厳密等価演算子(===)を使うことで、undefinedや他の falsy 値との誤判定を防いでいます。enabledが存在しない場合は、その値がオブジェクトかどうかを確認し、オブジェクトであればdeleteFalsyKeyを再帰呼び出しして、さらに深い階層へと処理を進めます。- 再帰処理が終わった後、
Object.keys(obj[key]).lengthをチェックすることで、中身が空になったオブジェクトも親から削除しています。これにより、不要な空オブジェクトが残ることを防げます。
実行結果
コンソールに出力される結果は以下の通りです。
{
a: { someKey: { propOne: '', enabled: true } },
someKey: { ab: { propOne: '', enabled: true } }
}
ご覧のとおり、b と c(それぞれ内部の someKey が enabled: false)が完全に削除され、enabled: true を持つノードだけが元の構造のまま残っています。
まとめ
このように、Object.keys() と forEach、そして再帰的な関数呼び出しを組み合わせることで、任意の深さにネストされたオブジェクトから条件に合うプロパティを効率的に削除できます。
なお、この手法は元のオブジェクトを直接変更する(ミューテートする)方式です。元データを保持したい場合は、事前にディープコピーを作成しておくか、イミュータブルなアプローチで新しいオブジェクトを生成する方法を検討してください。
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