JavaScriptで文字列の度数分布(出現回数)を求める方法
はじめに
この記事では、JavaScriptを使って文字列に含まれる各文字の出現回数(度数分布)を計算し、その結果をオブジェクトとして返す関数の作り方を解説します。
たとえば、次のような文字列が与えられたとします。
const str = 'This string will be used to calculate frequency distribution';
この文字列から「どの文字が何回出現したか」を表すオブジェクトを作成するのが目的です。度数分布はテキスト解析やデータ分析の基礎となる処理で、頻出文字の把握などに活用できます。
実装コード
以下は、forループを使って各文字の出現回数をカウントするシンプルな実装例です。
const str = 'This string will be used to calculate frequency
distribution';
const frequencyDistribution = str => {
const map = {};
for (let i = 0; i < str.length; i++) {
map[str[i]] = (map[str[i]] || 0) + 1;
}
return map;
};
console.log(frequencyDistribution(str));実行結果
コンソールに出力される結果は次のとおりです。
{
T: 1,
h: 1,
i: 6,
s: 4,
' ': 8,
t: 5,
r: 3,
n: 3,
g: 1,
w: 1,
l: 4,
b: 2,
e: 5,
u: 4,
d: 2,
o: 2,
c: 3,
a: 2,
f: 1,
q: 1,
y: 1
}コードの仕組み
この実装のポイントは、次の1行です。
map[str[i]] = (map[str[i]] || 0) + 1;
- map[str[i]] || 0:その文字がまだオブジェクトに存在しない場合、
undefinedが返されるため、|| 0によって初期値として 0 を設定します。 - + 1:既存のカウントに 1 を加算することで、出現するたびに回数を更新していきます。
このように、空のオブジェクトに対して文字をキーとして出現回数を記録していくことで、一度のループで度数分布を完成させることができます。計算量は文字列の長さを n とすると O(n) となり、非常に効率的です。
大文字・小文字を区別しない場合
デフォルトでは大文字と小文字は別の文字として扱われます(例:T と t)。区別せずにカウントしたい場合は、文字列をあらかじめ小文字に変換しておくとよいでしょう。
const result = frequencyDistribution(str.toLowerCase());
まとめ
JavaScriptでは、空のオブジェクトを用意して各文字をキーに出現回数を加算していくだけで、簡単に度数分布を作成できます。論理和演算子(||)を使った初期化のテクニックは、集計処理全般で応用できるので、ぜひ覚えておきましょう。
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