JSON.stringify()でオブジェクト内の関数が削除されるのを防ぐ方法
JSON.stringify()メソッドは、オブジェクトを文字列化(シリアライズ)する際に、その中に含まれる関数を自動的に取り除きます。これは、JSON形式が「データ」のみを扱う仕様であり、コードである関数を含めることができないためです。
そのため、関数をJSON文字列の中にも残したい場合は、事前にtoString()メソッドなどを使って関数を文字列へ変換し、それからJSON.stringify()を適用する必要があります。
なぜ関数は削除されるのか?
JSON(JavaScript Object Notation)は、システム間でデータを交換するためのテキストベースのフォーマットです。サポートしているのは文字列・数値・真偽値・null・配列・オブジェクトなどのデータ型のみで、関数やundefined、SymbolはJSONの仕様外にあたります。そのため、JSON.stringify()はこれらの値を検知すると自動的に省略します。
例1:関数をそのままstringifyした場合(関数が消える)
次の例では、nameプロパティの関数を文字列に変換せずにそのまま使っているため、JSON.stringify()の処理時に削除され、出力にはそれ以外のプロパティだけが表示されます。
<html>
<body>
<p id="stringify"></p>
<script>
var person = { name: function () {return Ram + Rahim;},
designation:"Developer", city:"Hyderabad" };
var myJSON = JSON.stringify(person);
document.getElementById("stringify").innerHTML = myJSON;
</script>
</body>
</html>
出力結果
{"designation":"Developer","city":"Hyderabad"}ご覧のとおり、nameプロパティは出力から完全に消えています。
例2:toString()で関数を文字列化してからstringifyした場合
次の例では、JSON.stringify()を実行する前に、toString()メソッドを使って関数を文字列へ変換しています。そのため、stringify後もnameプロパティの関数が文字列として保持されます。
<html>
<body>
<p id="stringify"></p>
<script>
var obj = { name: function () {return Ram + Rahim;},
designation:"Developer", city:"Hyderabad" };
obj.name = obj.name.toString();
var myJSON = JSON.stringify(obj);
document.getElementById("stringify").innerHTML = myJSON;
</script>
</body>
</html>
出力結果
{"name":"function () {return Ram + Rahim;}","designation":"Developer","city":"Hyderabad"}まとめ
JSON.stringify()はオブジェクト内の関数を自動的に除去しますが、obj.name = obj.name.toString();のようにあらかじめ関数を文字列に変換しておけば、シリアライズ後も関数のソースコードを文字列として保持できます。なお、復元側で元の関数として呼び出したい場合は、取得した文字列に対してeval()やnew Function()を使う方法もありますが、セキュリティ上のリスクがあるため、信頼できるデータに限定して使用することを推奨します。
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