JavaScriptのTypedArray.copyWithin()関数の使い方を徹底解説
TypedArrayオブジェクトのcopyWithin()メソッドは、同じ型付き配列の内部で要素をコピーするための関数です。このメソッドは3つの数値を引数として受け取ります。1つ目の数値は要素のコピーを開始する位置(コピー先)のインデックスを表し、残りの2つの数値はコピー元となるデータの開始位置と終了位置のインデックスを表します。
構文
copyWithin()メソッドの基本的な構文は以下の通りです。
obj.copyWithin(target, start, end);
引数の説明
- target: 要素をコピーする先の開始インデックス(必須)
- start: コピー元データの開始インデックス(必須)
- end: コピー元データの終了インデックス(省略可能)。省略した場合は配列の末尾までコピーされます。
サンプルコード①
以下の例では、Int32Arrayオブジェクトに対してcopyWithin()メソッドを使用し、インデックス0から5までの要素を、インデックス5以降の位置へコピーしています。
<html>
<head>
<title>JavaScript Example</title>
</head>
<body>
<script type="text/javascript">
var int32View = new Int32Array([21, 64, 89, 65, 33, 66, 87, 55 ]);
document.write("Contents of the typed array: "+int32View);
int32View.copyWithin(5, 0, 5);
document.write("<br>");
document.write("Contents of the typed array after copy: "+int32View);
</script>
</body>
</html>実行結果
Contents of the typed array: 21,64,89,65,33,66,87,55 Contents of the typed array after copy: 21,64,89,65,33,21,64,89
上記の出力を見ると、コピー先のインデックス5以降の要素(66, 87, 55)が、コピー元であるインデックス0〜4の要素(21, 64, 89)で上書きされていることがわかります。なお、配列全体の長さは変わりません。
サンプルコード②(第3引数を省略した場合)
copyWithin()メソッドでは、第3引数(コピー元データの終了インデックス)を渡すことは必須ではありません。第3引数を省略した場合、コピー元の開始位置から配列の末尾までがすべてコピーされます。
<html>
<head>
<title>JavaScript Example</title>
</head>
<body>
<script type="text/javascript">
var int32View = new Int32Array([21, 64, 89, 65, 33, 66, 87, 55 ]);
document.write("Contents of the typed array: "+int32View);
int32View.copyWithin(5, 0);
document.write("<br>");
document.write("Contents of the typed array after copy: "+int32View);
</script>
</body>
</html>実行結果
Contents of the typed array: 21,64,89,65,33,66,87,55 Contents of the typed array after copy: 21,64,89,65,33,21,64,89
補足ポイント
- copyWithin()メソッドは元の配列を直接変更しますが、配列の長さは変更されません。コピーによって末尾を超える分のデータは切り捨てられます。
- 引数に負の値を指定した場合、配列の末尾からの相対的な位置として解釈されます(例:-1は最後の要素を指します)。
- コピー範囲が重なっている場合でも、正しく動作するように内部で一時的にデータが処理されます。
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