jQueryのpost()メソッドでPOSTリクエストを送信する方法を徹底解説
Webアプリケーションを開発していると、ユーザーが入力したデータをもとに何かを作成する処理は避けて通れません。たとえば、サインアップフォームから送信された情報で新しいユーザーアカウントを作成したり、レシピ管理アプリで新しいレシピを登録したりするケースが挙げられます。フォームに入力されたデータから、データベースに保存された新しいレシピのインスタンスを作るまでには、HTTP POSTリクエストが必要です。
POSTリクエストは、フォームのデータをサーバーへ送信し、バックエンドやAPIで処理してデータベースに保存するための仕組みです。デフォルトでは、フォームを送信するとページのリダイレクトや再読み込みが発生します。小規模なアプリであれば問題ありませんが、より快適なユーザー体験を提供するためには、このデフォルトの動作を上書きする必要があります。
jQueryのpost()を使えば、HTTPリクエストの送信、レスポンスの取得、データの表示方法の制御まで、リダイレクトや再読み込みなしに行えます。ここでは、post()がどのように機能するのか詳しく見ていきましょう。
post()メソッドの仕組み
HTTPリクエストはキャッチボールに例えると分かりやすいでしょう。ブラウザがAPIエンドポイント経由でサーバーにリクエストを投げ、サーバーがレスポンスを返します。post()の役割は、アプリのデータベースに作成・保存されるデータをエンドポイントへ送信することです。
これらを踏まえると、post()は何らかの引数を受け取ると推測できますよね?その通りです!post()は最大4つの引数を受け取れますが、ここでは特に重要な2つ、つまり送信先のURLと、そのURLに送信するデータに焦点を当てます。
$.post('/recipes', data)
レシピ管理アプリの例で説明すると、まずjQueryセレクタの$から始めます。post()メソッドを呼び出すことで、データを'/recipes'というURLに送信しています。ここまでは順調です。サーバーにデータを投げることができました。次はレスポンスを受け取る準備をしましょう。
レスポンスとして返ってくるのは、Promiseインターフェースを実装したjqXHR(jQuery XHR)オブジェクトです。難しそうに聞こえるかもしれませんが、要するにレスポンスはただのオブジェクトだということです。jQueryの便利なdone()メソッドを使えば、このオブジェクトを読みやすい形式に整理できます。
キャッチボールの例えで続けると、post()でサーバーにデータを投げ、返ってきたjqXHRオブジェクトをdone()に渡すことで、受け取った中身を確認できるわけです。それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
jQuery post()の実装例
まず、シンプルなHTMLフォームを用意します。
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script> <h2> New Recipe </h2> <form id='new-recipe'> <label for="name">Recipe Name</label><br> <input type="text" name="name" id="name"><br> <label for="ingredients">Ingredients</label><br> <input type="text" name="ingredients" id="ingredients"><br> <button type="submit"> Create Recipe </button> </form>
このコードを表示すると、次のようなフォームになります。
デフォルトでは、submitボタンがクリックされると、ブラウザは再読み込みまたはリダイレクトを行います。しかし、ページが再読み込みされるとフォームのデータはすべて失われてしまいます。このリダイレクトによるデータ損失を防ぐために活躍するのが、JavaScriptのpreventDefault()メソッドです。
<script>
$(document).ready(() => {
$('#new-recipe').submit((event) => {
event.preventDefault();
})
})
</script>
このコードでは、ページ(document)の読み込みが完了するのを待ち、idがnew-recipeのフォームでsubmitボタンがクリックされるのを監視しています。これは.submit()メソッドを使って実現しており、クリックイベントを引数に取るコールバック関数を渡しています。補足すると、JavaScriptのコールバック関数とは、別の関数に引数として渡し、後で実行される関数のことです。
このコールバック関数の中で、preventDefault()を使えばデフォルトのリダイレクトを止められます。これでリダイレクトされなくなり、サーバーへのデータ送信を始められる状態になりました。
post()を呼び出してデータを送信する前に、送信するデータが必要です。では、そのデータはどこから取得するのでしょうか?
答えはフォームです。リダイレクトされなくなったおかげで、フォームのテキスト入力欄の値にアクセスできます。ところで、serialize()メソッドは何をしているのでしょうか?
serialize()メソッドは、thisキーワードで選択したフォームに対して呼び出されます。serialize()は、フォームのデータを標準的なURLエンコード形式のテキスト文字列に変換し、サーバーに送信できるようにします。
フォームデータを適切にシリアライズしたら、変数に格納します。
$(document).ready(() => {
$('#new-recipe').submit((event) => {
event.preventDefault();
var values = $(this).serialize();
})
})
データがvalues変数に格納されたので、いよいよサーバーに送信できます!
$(document).ready(() => {
$('#new-recipe').submit((event) => {
event.preventDefault();
var values = $(this).serialize();
var posting = $.post('/recipes', values);
})
})
post()がjqXHRオブジェクトを返すことを覚えていますか?このオブジェクトも変数に保存し、done()を呼び出せば、レスポンスを展開してクライアント側で自由に処理できます。
$(document).ready(() => {
$('#new-recipe').submit((e) => {
e.preventDefault();
var values = $(this).serialize();
var posting = $.post('/recipes', values);
posting.done( (data) => {
var recipe = data;
$('.recipes').text(recipe["name"]);
$('.recipes').text(recipe["ingredients"]);
})
})
})
受信したデータを読みやすい変数recipeに格納すれば、レシピ名や材料の属性にアクセスできます。この例では、これらの属性をclassがrecipesの<div>要素に挿入しています。
まとめ
今回は多くの内容を学びました。締めくくる前に、簡単におさらいしておきましょう。
post()の一般的な使い方は、.submit()の中でコールバック関数として利用することです。.submit()はフォーム自体に対して呼び出されるため、JavaScriptのthisキーワードでフォーム内のすべてのデータを参照し、serialize()でシリアライズできます。シリアライズしたデータを変数(通常はvaluesという名前)に格納したら、post()を使ってその値を宛先URLに送信します。
post()が返すjqXHRオブジェクトを変数(一般的にはposting)に保存しておくのは良い習慣です。そのposting変数に対して便利なdone()メソッドを呼び出せば、サーバーから返されたデータにアクセスできます。あとは、そのデータをユーザーにどう表示するかはあなた次第です。
post()という複雑なプロセスをマスターできた自分を褒めてあげましょう!自分のアプリを構築するこの段階に来たら、エラーは起こるものだと心得て、冷静にデバッグすることが大切です。
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