Pythonのrandom.seed()とは?乱数生成器の初期化とシード値の役割を解説
random.seed()メソッドとは
Pythonのrandomモジュールに含まれるseed()メソッドは、乱数生成器を初期化するための機能です。あらかじめシード値(種となる数値)を指定しておくことで、プログラムを実行するたびに同じ乱数列を再現できます。そのため、テストやデバッグ、結果の再現性が求められるシミュレーションなどで広く活用されています。
基本構文
random.seed(a, version)
引数「a」の挙動
第一引数であるaには、シード値として任意の値を渡します。指定内容によって以下のように動作が変わります。
- aを省略した場合、またはNoneを指定した場合:現在のシステム時刻がシードとして使用されます。なお、OSが乱数のソース(エントロピー源)を提供している環境では、システム時刻の代わりにその乱数源が優先的に利用されます。
- aがint型の場合:その整数値がそのままシードとして直接使用されます。
引数「version」の違い
第二引数のversionは、文字列やバイト列をシードに変換する際のアルゴリズムを切り替えるための引数です。
- version=2(デフォルト):str、bytes、bytearrayオブジェクトはint型に変換され、そのすべてのビットがシードとして使用されます。
- version=1:旧バージョンのPythonで生成された乱数列を再現するために用意された互換用の設定です。この場合、strおよびbytesに対する変換アルゴリズムは、より狭い範囲のシード値を生成します。
使用例:同じシードで同じ乱数を再現する
import random random.seed(42) print(random.random()) # 実行するたびに同じ値が出力される random.seed(42) print(random.random()) # 上記と同一の値になる
このようにseed()で固定したシード値を再度設定すると、以降に生成される乱数列は必ず同じ順序で再現されます。逆に、シードを指定しなければシステム時刻などに基づいて毎回異なる乱数が生成されます。
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