Python(Pillow)で画像サイズに基づいて画像をフィルタリング・リサイズする方法
Pythonには、Pillow、Python Imaging Library(PIL)、scikit-image、OpenCVなど、画像処理に使えるライブラリが多数用意されています。
本記事では、その中でもPillowを使用します。Pillowは画像の操作に関する標準的な手順を数多く提供しており、JPEG、PNG、GIF、TIFF、BMPなど、幅広い画像ファイル形式に対応しているためです。
なお、PillowはPython Imaging Library(PIL)をベースに構築されたライブラリであり、元となったPILよりも多くの機能を備えています。
Pillowのインストール
Pillowはpipを使って簡単にインストールできます。コマンドターミナルで以下のコマンドを実行してください。
$ pip install pillow
Pillowの基本操作
まずは、Pillowライブラリを使った画像の基本的な操作方法を見ていきましょう。
from PIL import Image image = Image.open(r"C:\Users\rajesh\Desktop\imagefolder\beach-parga.jpg") image.show() # ソースファイルのファイル形式 # 出力: JPEG print(image.format) # 画像で使用されているピクセル形式。一般的な値は "1", "L", "RGB", "CMYK" など # 出力: RGB print(image.mode) # 画像のサイズ(ピクセル単位)。(幅, 高さ) の2要素タプルで返される # 出力: (2048, 1365) print(image.size) # カラーパレットテーブル(存在する場合) # 出力: None print(image.palette)
実行結果

JPEG RGB (2048, 1365) None
このように、Image.open()で開いた画像オブジェクトからは、形式(format)、モード(mode)、サイズ(size)、パレット(palette)といった基本情報を簡単に取得できます。
画像サイズに基づいて画像をフィルタリングする
次に、指定したパス(デフォルトはカレントワーキングディレクトリ)内のすべての画像のサイズを縮小するプログラムを紹介します。以下のコードでは、max_height(最大高さ)、max_width(最大幅)、対象となる画像の拡張子(extensions)を自由に変更できます。
コード例
import os
from PIL import Image
max_height = 900
max_width = 900
extensions = ['JPG']
path = os.path.abspath(".")
def adjusted_size(width, height):
if width > max_width or height > max_height:
if width > height:
return max_width, int(max_width * height / width)
else:
return int(max_height * width / height), max_height
else:
return width, height
if __name__ == "__main__":
for img in os.listdir(path):
if os.path.isfile(os.path.join(path, img)):
img_text, img_ext = os.path.splitext(img)
img_ext = img_ext[1:].upper()
if img_ext in extensions:
print(img)
image = Image.open(os.path.join(path, img))
width, height = image.size
image = image.resize(adjusted_size(width, height))
image.save(os.path.join(path, img))実行結果
another_Bike.jpg clock.JPG myBike.jpg Top-bike-wallpaper.jpg
コードの解説
このスクリプトの動作を簡単に説明します。
1. 設定値の定義: max_heightとmax_widthに900を設定し、処理対象の拡張子として「JPG」を指定しています。
2. サイズ調整関数: adjusted_size()関数は、画像が最大サイズを超えている場合にアスペクト比(縦横比)を維持したまま縮小後のサイズを計算します。横長の画像は幅を基準に、縦長の画像は高さを基準にリサイズされます。すでに上限以内の画像はそのまま返されます。
3. メイン処理: os.listdir()でディレクトリ内のファイルを走査し、拡張子が指定リストに含まれる画像のみを処理対象としています。該当する画像は開いてリサイズされ、元のファイル名のまま上書き保存されます。
このスクリプトを実行すると、カレントワーキングディレクトリ(ここではPythonスクリプトが置かれているフォルダ)内の対象画像すべてが、幅・高さともに最大900ピクセル以内のサイズに収まるようにリサイズされます。
まとめ
Pillowを使えば、わずか数十行のコードで特定のフォルダ内の画像を一括してフィルタリングし、指定した最大サイズにリサイズできます。extensionsリストに「PNG」「JPEG」などを追加すれば、他の形式の画像にも同じ処理を適用可能です。大量の画像を扱うWebサイトやアプリケーションの開発において、このような自動リサイズ処理は非常に便利なテクニックです。
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