Node.jsのchild_process.spawn()メソッドを使ってPythonスクリプトを実行する方法
Node.jsとPythonは、開発者やWebデザイナーの間で最も人気のある2つのプログラミング言語です。しかし、数値計算や科学技術計算(AI、機械学習、ディープラーニングなど)の分野において、Node.jsはPythonに及ばない部分があります。一方のPythonには、科学技術計算を格段に簡単に行える豊富なライブラリが用意されています。
幸いなことに、Pythonをバックグラウンドで実行してその結果を受け取ることで、Node.jsアプリケーションの中でもこれらのPythonライブラリを活用することが可能です。
本記事では、Node.jsの標準ライブラリであるchild_processを使用して、バックグラウンドでPythonプロセスを起動(spawn)し、計算処理を行った結果をNode.jsプログラムへ返す方法を解説します。
Pythonスクリプトの作成
まず、処理の過程で標準出力にメッセージを出力する、シンプルなPythonスクリプトを作成します。
# ライブラリをインポート
import sys, getopt, time
def main(argv):
argument = ''
usage = 'usage: myscript.py -f <sometext>'
# 受け取った引数を解析
try:
opts, args = getopt.getopt(argv,"hf:",["foo="])
except getopt.GetoptError:
print(usage)
sys.exit(2)
for opt, arg in opts:
if opt == '-h':
print(usage)
sys.exit()
elif opt in ("-f", "--foo"):
argument = arg
# 結果を出力
print("Start : %s" % time.ctime())
time.sleep( 2 )
print('Foo is')
time.sleep( 2 )
print(argument)
print("End : %s" % time.ctime())
if __name__ == "__main__":
main(sys.argv[1:])実行結果
引数「-f」を付けてスクリプトを実行すると、以下のような出力が得られます。
>python myscript.py -f "Hello, Python" Start : Wed Feb 20 07:52:45 2019 Foo is Hello, Python End : Wed Feb 20 07:52:49 2019
ロングオプション形式の「--foo」でも同じ結果になります。また、「-h」オプションを指定するとヘルプ(使用方法)が表示されます。
>python myscript.py --foo "Hello, Python" >python myscript.py –h
実行結果
usage: myscript.py -f <Hello, Python>
Node.jsとの連携
次に、Node.jsスクリプトからPythonスクリプトを呼び出し、その出力をクライアントに渡して画面に表示する仕組みを作ります。
それでは、spawn()メソッドを使って子プロセスを生成するNode.jsスクリプトを作成してみましょう。
server.js
const path = require('path')
const {spawn} = require('child_process')
/**
* python myscript を実行する。
* `-u` オプションを渡すことで、コンソール出力がバッファリングされるのを防ぐ
* @return {ChildProcess}
*/
function runScript(){
return spawn('python', [
"-u",
path.join(__dirname, 'myscript.py'),
"--foo", "some value for foo",
]);
}
const subprocess = runScript()
// スクリプトの出力を表示
subprocess.stdout.on('data', (data) => {
console.log(`data:${data}`);
});
subprocess.stderr.on('data', (data) => {
console.log(`error:${data}`);
});
subprocess.stderr.on('close', () => {
console.log("Closed");
});上記のスクリプトでは、.on('data', callback)を通じて出力を受け取ります。ここで重要なのが、Python側に出力バッファリングを防ぐための「-u」フラグを渡している点です。このフラグを付けないと、print()による出力がスクリプトの実行完了までNode.js側に届かず、「data」イベントが即座に発生しなくなってしまいます。
server.jsを実行すると、以下のようにPythonスクリプトからの出力がリアルタイムに表示されます。
>node server.js data:Start : Wed Feb 20 10:56:11 2019 data:Foo is data:some value for foo data:End : Wed Feb 20 10:56:15 2019 Closed
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