Pythonのftplibモジュールで実現するFTPプロトコルクライアントの使い方
Pythonの標準ライブラリ「ftplib」モジュールに含まれるFTPクラスは、FTPプロトコルのクライアント側機能を実装したものです。このクラスを利用することで、ファイルのアップロードやダウンロードなど、FTPサーバーとのやり取りを簡単に行うことができます。
FTPサーバーへの接続方法
FTPサーバーとの接続を確立するには、まずFTPオブジェクトを取得します。
con = FTP(hostname)
FTPクラスの主なメソッド一覧
connect()
指定されたホストとポートに接続します。ポート番号のデフォルト値は、FTPプロトコル仕様で定められている「21」です。
getwelcome()
初期接続の応答としてサーバーから送信されるウェルカムメッセージを返します。
login(user='anonymous', passwd='', acct='')
指定したユーザーとしてログインします。passwdとacctパラメータは省略可能で、デフォルトは空文字列です。ユーザー名が指定されない場合は「anonymous」が使用され、ユーザーが「anonymous」の場合、パスワードのデフォルトは「anonymous@」になります。
abort()
進行中のファイル転送を中断します。
retrbinary(cmd, callback, blocksize=8192, rest=None)
バイナリ転送モードでファイルを取得(ダウンロード)します。cmdには「RETR ファイル名」のような適切なRETRコマンドを指定します。
storbinary(cmd, fp, blocksize=8192)
バイナリ転送モードでファイルを保存(アップロード)します。cmdには「STOR ファイル名」のような適切なSTORコマンドを指定します。fpはバイナリモードで開いたファイルオブジェクトで、read()メソッドによってEOFまで読み込まれます。
dir()
LISTコマンドの結果として返されるディレクトリ一覧を生成し、標準出力に出力します。
delete(filename)
サーバー上からfilenameという名前のファイルを削除します。
cwd(pathname)
サーバー上のカレントディレクトリを設定(変更)します。
mkd(pathname)
サーバー上に新しいディレクトリを作成します。
pwd()
サーバー上の現在のカレントディレクトリのパス名を返します。
rmd(dirname)
サーバー上のdirnameという名前のディレクトリを削除します。
size(filename)
サーバー上のfilenameという名前のファイルのサイズを要求します。成功した場合はファイルサイズが整数値で返され、失敗した場合はNoneが返されます。なお、SIZEコマンドは標準化されていませんが、多くの一般的なサーバー実装でサポートされています。
quit()
サーバーにQUITコマンドを送信し、接続を閉じます。
実装例:匿名接続によるダウンロードとアップロード
以下の例では、FTPサーバーへの匿名接続を確立し、サーバー上のファイルをローカルフォルダへダウンロードした後、ローカルファイルをサーバーへアップロードしています。
from ftplib import FTP
import os
def downloadFile():
filename = 'README.MIRRORS'
localfile = open(filename, 'wb')
ftp.retrbinary('RETR ' + filename, localfile.write, 1024)
ftp.quit()
localfile.close()
def uploadFile():
filename = '/home/malhar/file.txt'
ftp.storbinary('STOR ' + filename, open(filename, 'rb'))
ftp.quit()
with FTP("ftp1.at.proftpd.org") as ftp:
ftp.login()
ftp.getwelcome()
ftp.dir()
downloadFile()
uploadFile()
このコードでは、withステートメントを使用することで、処理終了後に接続が自動的にクローズされる点にも注目してください。login()を引数なしで呼び出すことで匿名ログインが行われ、getwelcome()でサーバーのウェルカムメッセージを取得、dir()でディレクトリ一覧を表示した後、それぞれの関数によってダウンロードとアップロードを実行しています。
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