【Python入門】宝石と石の問題を辞書で解くアルゴリズム解説
問題概要
文字列 J は「宝石」とみなされる文字の集合を表し、もう一方の文字列 S は手元にある「石」を表しています。この課題では、S の中に宝石として扱える石がいくつ含まれているかを求めます。J と S に含まれる文字は大文字・小文字が区別される点に注意してください。
たとえば、J = "aZc"、S = "catTableZebraPicnic" の場合、宝石に該当する文字は 7 個含まれています。
解き方のアプローチ
この問題を効率よく解くには、まず文字列 J を辞書(ハッシュマップ)に変換し、各文字をキーとして登録します。その後、文字列 S を先頭から順に走査し、各文字が辞書に存在するかどうかを確認します。存在していればカウントを 1 ずつ増やしていきます。
辞書を使うことで、文字の存在確認が平均 O(1) で行えるため、全体の計算量は O(|J| + |S|) となり、非常に効率的です。
実装例
以下のコードは、上記のアプローチを実際に実装したものです。
class Solution(object):
def numJewelsInStones(self, J, S):
jewels = {}
for i in J:
jewels[i] = 1
number = 0
for i in S:
if i in jewels:
number += 1
return number
ob1 = Solution()
print(ob1.numJewelsInStones("aZc", "catTableZebraPicnic"))入力
"aZc" "catTableZebraPicnic"
出力
7
コードのポイント
- 辞書による高速な検索: 宝石の文字を事前に辞書へ登録しておくことで、S の各文字が宝石かどうかを効率的に判定できます。
- 大文字・小文字の区別: Python の文字列比較はデフォルトで大文字・小文字を区別するため、追加の前処理は不要です。
- より簡潔な書き方: Python では
sum(s in J for s in S)のようなジェネレーター式を利用すれば、わずか 1 行で同じ結果を得ることもできます。
まとめ
本記事では、宝石の文字を格納した辞書を活用して、石の中から宝石に該当するものを数える方法を解説しました。計算量 O(|J| + |S|) で処理できるため、文字列が長くなっても高速に動作します。シンプルながら辞書(セットも可)の活用法を学べる、定番のアルゴリズム問題といえるでしょう。
-
Pythonで学ぶ相関と回帰分析の基礎|Seabornを使ったデータ分析入門
相関(Correlation)とは、2つのデータセット間に存在する依存関係を含む統計的な関係性を指します。一方、線形回帰(Linear Regression)は、従属変数と1つ以上の独立変数の間の関係を直線的なアプローチで捉える手法です。独立変数が1つの場合は「単回帰」、複数ある場合は「重回帰」と呼ばれます。相関とは何か依存現象の身近な例としては、親と子の身体的特徴(外見)の類似性や、商品の価格と供給量の関係などが挙げられます。価格が上がれば供給量が増える、といった具合に、変数同士が互いに影響し合う様子を統計的に表したものが相関です。本記事では、Pythonの可視化ライブラリ「Seaborn」
-
Pythonにおける「+=」と「=+」の違いとは?演算子の動作をわかりやすく解説
Pythonには見た目がよく似ているのに、まったく異なる動作をする演算子が存在します。その代表例が「+=」と「=+」です。この2つは一見同じように見えますが、実際には意味も役割も大きく違います。本記事では、それぞれの動作の仕組みと具体的な使い方を詳しく解説します。 「+=」は複合代入演算子(in-place演算) +=は、Pythonでは複合代入演算子と呼ばれるもので、内部的には object.__iadd__() メソッドへのシンタックスシュガー(糖衣構文)です。 公式ドキュメントには次のように記載されています。 これらのメソッドは、拡張された算術代入(+=、-=、*=、@=、/=、//=