Pythonのビット演算子とは?種類と使い方を実例付きでわかりやすく解説
Pythonのビット演算子とは
ビット演算子は、数値を2進数のビット列として扱い、ビット単位で計算を行う演算子です。Pythonでは主に6種類のビット演算子が用意されており、フラグ管理やマスク処理など低レベルなデータ操作で活躍します。
ここでは、次の2つの変数を例に各演算子の動作を見ていきます。
a = 60 → 0011 1100 b = 13 → 0000 1101
これらの変数に対して基本のビット演算を行うと、結果は以下のようになります。
a & b = 0000 1100 a | b = 0011 1101 a ^ b = 0011 0001 ~a = 1100 0011
ビット演算子の一覧
| 番号 | 演算子と説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| 1 | &(AND:論理積) 両方のオペランドで同じ位置に1が存在する場合のみ、そのビットを結果にコピーします。 | (a & b) = 12(0000 1100) |
| 2 | |(OR:論理和) どちらか一方のオペランドでもビットが立っていれば、そのビットを結果にコピーします。 | (a | b) = 61(0011 1101) |
| 3 | ^(XOR:排他的論理和) どちらか一方だけビットが立っている場合に、そのビットを結果にコピーします。 | (a ^ b) = 49(0011 0001) |
| 4 | ~(NOT:1の補数) 単項演算子で、すべてのビットを反転させます。 | (~a) = -61(符号付き整数のため、2の補数表現では 1100 0011 となります) |
| 5 | <<(左シフト) 左側のオペランドの値を、右側のオペランドで指定したビット数だけ左へずらします。 | (a << 2) = 240(1111 0000) |
| 6 | >>(右シフト) 左側のオペランドの値を、右側のオペランドで指定したビット数だけ右へずらします。 | (a >> 2) = 15(0000 1111) |
なお、**=(べき乗代入)や //=(切り捨て除算代入)はビット演算子ではなく複合代入演算子の一種です。c **= a が c = c ** a と同等になるように、演算結果を左辺の変数へ代入する働きを持ちます。
サンプルコード
以下は、各ビット演算子の動作を確認できるPython 3のサンプルプログラムです。
#!/usr/bin/python3
a = 60 # 60 = 0011 1100
b = 13 # 13 = 0000 1101
c = 0
c = a & b # 12 = 0000 1100
print("Line 1 - Value of c is", c)
c = a | b # 61 = 0011 1101
print("Line 2 - Value of c is", c)
c = a ^ b # 49 = 0011 0001
print("Line 3 - Value of c is", c)
c = ~a # -61 = 1100 0011
print("Line 4 - Value of c is", c)
c = a << 2 # 240 = 1111 0000
print("Line 5 - Value of c is", c)
c = a >> 2 # 15 = 0000 1111
print("Line 6 - Value of c is", c)実行結果
上記のプログラムを実行すると、次のような出力が得られます。
Line 1 - Value of c is 12 Line 2 - Value of c is 61 Line 3 - Value of c is 49 Line 4 - Value of c is -61 Line 5 - Value of c is 240 Line 6 - Value of c is 15
まとめ
ビット演算子は、一見とっつきにくく感じられますが、2進数の仕組みさえ理解すれば直感的に扱えます。特に << や >> のシフト演算は、2のべき乗との掛け算・割り算としても利用できるため、パフォーマンスが求められる場面で役立ちます。ぜひ実際にコードを書いて、挙動を確かめてみてください。
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