Pythonでストリーム内のK番目に大きい要素を求める方法
本記事では、データストリームの中からK番目に大きい要素を求めるクラスをPythonで設計する方法を解説します。ここでの「K番目に大きい」とは、ソート順におけるK番目の位置にある要素を指し、重複を除いた「K番目に大きい値(distinct)」とは異なる点に注意してください。
問題の概要
KthLargest クラスは、整数 k と初期データを格納した配列 nums を受け取るコンストラクタを持ちます。その後、add(val) メソッドが呼び出されるたびに、新しい値をストリームに追加し、その時点でのK番目に大きい要素を返します。
動作例
例えば、k = 3、初期要素が [4, 5, 8, 2] の場合を考えてみましょう。続けて add(3)、add(5)、add(10)、add(9)、add(4) を呼び出すと、それぞれの出力は 4, 5, 5, 8, 8 となります。
アルゴリズムの手順
この問題は以下の手順で解決できます。
- イニシャライザ(
__init__)を定義する。引数としてkとnumsを受け取る。array := numsとして初期配列を保持する。
add()関数を定義する。引数としてvalを受け取る。valを配列の末尾に挿入する。- 配列全体をソートする。
array[配列の長さ - k]を返す。
実装コード
それでは、実際のPythonコードを見てみましょう。
class KthLargest:
def __init__(self, k, nums):
self.array = nums
self.k = k
def add(self, val):
self.array.append(val)
self.array.sort()
return self.array[len(self.array) - self.k]
ob = KthLargest(3, [4, 5, 8, 2])
print(ob.add(3))
print(ob.add(5))
print(ob.add(10))
print(ob.add(9))
print(ob.add(4))
入力
ob.add(3)
ob.add(5)
ob.add(10)
ob.add(9)
ob.add(4)
出力
4
5
5
8
8
処理の流れと計算量について
このシンプルな実装では、add() メソッドが呼ばれるたびに配列を再ソートしています。ソートの計算量は O(n log n) であるため、データ量が多い場合や add() の呼び出しが頻繁な場合は非効率になる可能性があります。
より効率的なアプローチとしては、ヒープ(優先度付きキュー)を使用する方法があります。サイズ k の最小ヒープを維持することで、各 add() 操作を O(log k) で処理でき、常にヒープの先頭がK番目に大きい要素となります。Pythonでは標準ライブラリの heapq モジュールを使うことで簡単に実装できます。
ただし、学習目的や小規模なデータセットであれば、上記のソートベースの実装でも十分に動作し、ロジックも直感的で理解しやすいというメリットがあります。
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