Tkinterのボタンコマンドに引数を渡す方法
Tkinterのボタンコマンドに引数を渡す方法
TkinterのButton(ボタン)ウィジェットは、アプリケーション内で定義されたイベントを実行するために広く使われています。ボタンにイベントをバインドしておけば、ユーザーがボタンをクリックしたタイミングで処理が自動的に実行されます。
しかし、関数やイベントの外側で定義されたデータや変数をボタンの処理に渡したい場合、そのままではうまく共有できないことがあります。そこで役立つのが、ボタンウィジェットへの引数渡しです。引数を渡せるようにすれば、イベントハンドラ側でその値を受け取り、プログラムの中で自由に活用できるようになります。
commandオプションとlambda式
ボタンに引数を渡す最もシンプルな方法は、commandオプションにlambda式を指定することです。lambda式で関数呼び出しを包むことで、「ボタンが押されたときに初めて関数が引数付きで呼ばれる」という動作になります。
ここで注意したいのは、command=update_name("Tutorialspoint")のように直接書いてしまうと、ボタン生成の時点で関数が即座に実行されてしまうという点です。必ずlambdaで囲むか、後述のfunctools.partialを使いましょう。
サンプルコード
# 必要なライブラリをインポート
from tkinter import *
from tkinter import ttk
from tkinter import messagebox
# tkinterフレームのインスタンスを作成
win = Tk()
# ウィンドウサイズを設定
win.geometry("700x250")
# Entryウィジェットを更新する関数を定義
def update_name(name):
entry.insert(END, str(name))
# Entryウィジェットを作成
entry = Entry(win, width=35, font=('Calibri 15'))
entry.pack()
# lambda式で引数を渡してボタンを作成
b = ttk.Button(win, text="Insert", command=lambda: update_name("Tutorialspoint"))
b.pack(pady=30)
win.mainloop()実行結果
上記のコードを実行すると、Entryウィジェットとテキスト挿入用のボタンが配置されたウィンドウが表示されます。

「Insert」ボタンをクリックすると、Entryウィジェットに指定したテキスト(この例では "Tutorialspoint")が挿入されます。

補足:functools.partialを使う方法
lambda式以外にも、標準ライブラリのfunctools.partialを使って引数を事前に固定する方法があります。
from functools import partial b = ttk.Button(win, text="Insert", command=partial(update_name, "Tutorialspoint"))
どちらの方法でも結果は同じですが、partialの方が意図が明確で読みやすいと感じる開発者も多く、複数の引数を渡す場合に特に便利です。用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
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