PythonでXORエンコードされた配列から元の順列を復元するプログラム
長さ n(奇数)の配列 perm があり、これは最初の n 個の正整数を並べ替えた順列であるとします。この配列は、enc[i] = perm[i] XOR perm[i+1] という規則によって、長さ n-1 の配列 enc にエンコードされています。本記事では、エンコード後の配列 enc から元の配列 perm を復元する方法を解説します。
例として、入力が enc = [2,5,6,3] の場合、出力は [7, 5, 0, 6, 5] になります。実際に確認すると、隣接要素同士のXORは [7 XOR 5, 5 XOR 0, 0 XOR 6, 6 XOR 5] = [2, 5, 6, 3] となり、元の配列と一致します。
解法のアプローチ
この問題は、以下の手順で解くことができます。
- n := enc のサイズ
- result := サイズ (n+1) の配列を用意し、0 で初期化する
- x := 0
- i を 1 から n+1 までループし、x := x XOR i を計算する
- result[0] := x とする
- i を 1 から n まで 2 ずつ増やしながら、result[0] := result[0] XOR enc[i] を計算する
- i を 1 から n までループし、result[i] := result[i-1] XOR enc[i-1] を計算する
- result を返す
なぜこのアルゴリズムで動くのか
このアルゴリズムの鍵となるのは、次の性質です。
1. 順列全体のXORは一意に決まる
perm は 1 から n+1 までの正整数の順列なので、全要素のXOR値は「1 から n+1 までの全整数のXOR」と必ず等しくなります。これが変数 x の計算に相当します。
2. 奇数インデックスの enc から先頭要素を分離できる
enc の奇数インデックス(1, 3, 5, …)の要素をすべてXORすると、perm[1] XOR perm[2]、perm[3] XOR perm[4]、… が得られます。全体のXORの中でペアにならずに残るのは perm[0] だけなので、次の式で先頭要素を求められます。
perm[0] = (1〜n+1 の総XOR) XOR (enc[1] XOR enc[3] XOR …)
3. 残りの要素は連鎖的に復元できる
enc[i-1] = perm[i-1] XOR perm[i] という定義から、result[i] = result[i-1] XOR enc[i-1] を繰り返し適用することで、残りの要素をすべて復元できます。
Pythonでの実装例
理解を深めるために、実際の実装を見てみましょう。
def solve(enc):
n = len(enc)
result = [0] * (n + 1)
x = 0
# 1 から n+1 までの総XORを計算
for i in range(1, n + 2):
x ^= i
result[0] = x
# 奇数インデックスの enc 要素で先頭要素を確定させる
for i in range(1, n + 1, 2):
result[0] ^= enc[i]
# 残りの要素を順に復元
for i in range(1, n + 1):
result[i] = result[i - 1] ^ enc[i - 1]
return result
enc = [2, 5, 6, 3]
print(solve(enc))
入力
[2, 5, 6, 3]
出力
[7, 5, 0, 6, 5]
計算量
このアルゴリズムの時間計算量は O(n)、空間計算量も結果を格納するために必要な O(n) であり、非常に効率的に元の順列を復元できます。
-
Pythonでポリゴンの面積を求める方法:靴ひも公式を使った実装
はじめに2次元平面上に、単純な多角形(ポリゴン)の頂点を時計回りまたは反時計回りの順に並べた座標リストが与えられたとします。このとき、その多角形の面積を計算するのが本記事の目的です。例えば、入力が points = [(0, 0), (0, 5), (3, 5), (3, 0)] のような場合、これは幅3・高さ5の長方形を表しているため、出力は 15.0 となります。解法の考え方:靴ひも公式(Shoelace Formula)この問題は、有名な靴ひも公式(測量士の公式)を使うことで効率的に解けます。隣り合う2頂点ごとに外積 x1*y2 - y1*x2 を計算し、それらをすべて足し合わせて絶対値
-
Pythonで多角形の外周(周囲長)を求めるプログラム
問題の概要2次元平面上にある単純な多角形(自己交差しないポリゴン)の頂点が、順序付きの点のリストとして与えられているとします。このとき、その多角形の外周(周囲長)を求めることが目的です。例として、入力が points = [(0, 0), (0,5), (3, 5), (3,0)] の場合を考えてみましょう。このときの出力は 16 になります。これは、図からも分かるように、長さ3の辺が2本、長さ5の辺が2本存在するためです。したがって、2×5 + 2×3 = 16 となります。アルゴリズムの考え方この問題は、「隣接する2つの頂点間の距離をすべて計算して合計する」というシンプルなアプローチで解く