NumPyのnan_to_num()でNaNを0に置き換え、複素数配列の正の無限大を任意の値で埋める方法
NaN(非数)をゼロに置き換え、無限大を大きな有限の数値へ変換したい場合には、NumPyの numpy.nan_to_num() メソッドを使用します。このメソッドは、非有限値(NaN や inf など)が置き換えられた配列 x を返します。引数 copy に False を指定した場合は、x 自身がそのまま返されることもあります。
nan_to_num() の主な引数
第1引数(入力データ): 処理対象となる配列を指定します。
第2引数(copy): True の場合は x のコピーを作成し、False の場合は元の配列を直接(in-placeで)書き換えます。なお、in-place 操作は、配列へのキャストにコピーが不要な場合にのみ行われます。デフォルト値は True です。
第3引数(nan): NaN を置き換えるために使用する値です。値を指定しなかった場合、NaN は 0.0 に置き換えられます。
第4引数(posinf): 正の無限大(+inf)を置き換えるために使用する値です。値を指定しなかった場合、正の無限大は非常に大きな有限の数値に置き換えられます。
第5引数(neginf): 負の無限大(-inf)を置き換えるために使用する値です。値を指定しなかった場合、負の無限大は非常に小さい(負の)数値に置き換えられます。
処理の手順
まず、必要なライブラリをインポートします。
import numpy as np
次に、array() メソッドを使って、複素数(complex)を含む NumPy 配列を作成します。ここでは、正の無限大と NaN を要素に持つ複素数配列を用意します。
arr = np.array([complex(np.inf, np.nan), np.nan])
作成した配列を表示して確認しましょう。
print("Our Array...\n",arr)配列の次元数(ndim)、データ型(dtype)、形状(shape)もあわせて確認しておきます。
print("\nDimensions of our Array...\n",arr.ndim)
print("\nDatatype of our Array object...\n",arr.dtype)
print("\nShape of our Array object...\n",arr.shape)そして、numpy.nan_to_num() メソッドを使って、NaN をゼロに、正の無限大を指定した有限の数値に置き換えます。ここでは posinf 引数に 22222 を指定しています。
print("\nResult...\n",np.nan_to_num(arr, posinf = 22222))サンプルコード全体
import numpy as np
# array()メソッドでNumPy配列を作成
arr = np.array([complex(np.inf, np.nan), np.nan])
# 配列を表示
print("Our Array...\n",arr)
# 次元数を確認
print("\nDimensions of our Array...\n",arr.ndim)
# データ型を確認
print("\nDatatype of our Array object...\n",arr.dtype)
# 形状を確認
print("\nShape of our Array object...\n",arr.shape)
# nan_to_num()でNaNを0に、正の無限大を22222に置き換え
print("\nResult...\n",np.nan_to_num(arr, posinf = 22222))実行結果
Our Array... [inf+nanj nan +0.j] Dimensions of our Array... 1 Datatype of our Array object... complex128 Shape of our Array object... (2,) Result... [22222.+0.j 0.+0.j]
実行結果から、正の無限大を含む複素数 inf+nanj が 22222.+0.j に、単独の NaN が 0.+0.j に置き換えられていることがわかります。このように nan_to_num() を使えば、複素数配列でも NaN や無限大を簡単に安全な数値へ変換でき、後続の計算でエラーや意図しない結果が発生するのを防げます。
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