Spring Data JPAのsave()とsaveAndFlush()の違いを徹底解説
save()とsaveAndFlush()の基本的な違い
Spring Data JPAには、エンティティをデータベースに保存するためのメソッドとして、save()とsaveAndFlush()の2つが用意されています。どちらもSpring Dataライブラリに属するメソッドですが、データベースへの反映タイミングにおいて重要な違いがあります。
save()メソッドは、変更内容を必ずしも即座にデータベースへ書き込むわけではありません。永続化コンテキスト(Persistence Context)内で管理され、適切なタイミングでSQLが発行されます。一方、saveAndFlush()メソッドを呼び出すと、モデルの状態とデータベースの同期が強制的に行われ、即座にINSERT・UPDATE文が実行されます。
save()とsaveAndFlush()の比較表
両者の違いを、以下の5つの観点から整理します。
| No. | 比較項目 | save() | saveAndFlush() |
|---|---|---|---|
| 1 | 所属リポジトリ | CrudRepositoryに属する | JpaRepositoryに属する |
| 2 | フラッシュ戦略 | 明示的にflush()やcommit()を呼び出さない限り、データは直接データベースに書き込まれない | 呼び出し時点でデータを直接データベースにフラッシュする |
| 3 | 一括保存 | CrudRepositoryは一括保存(saveAll)メソッドを提供している | saveAndFlush()は一括操作をサポートしていない |
| 4 | 保存後のデータ可視性 | データベースに直接フラッシュされないため、同一トランザクション内で明示的にcommit()を呼び出さない限り、変更はトランザクション外からは参照できない | 変更はトランザクション外からも参照可能になる |
| 5 | 主なユースケース | 同じトランザクション内で、保存した変更を後続処理で利用する必要がない場合に使用する | 同じトランザクション内で、保存した変更を後続処理で利用する必要がある場合に使用する |
コード例で見る使い方の違い
save()の使用例
@Repository
public interface UserRepository extends CrudRepository<User, Long> {
}
// save()の呼び出し
User user = new User("Taro", "taro@example.com");
userRepository.save(user); // 即座にDBへ反映される保証はない
saveAndFlush()の使用例
@Repository
public interface UserRepository extends JpaRepository<User, Long> {
}
// saveAndFlush()の呼び出し
User user = new User("Hanako", "hanako@example.com");
userRepository.saveAndFlush(user); // この時点でSQLが実行される
使い分けのポイント
通常のCRUD処理であれば、save()で十分です。トランザクションのコミット時に自動的にフラッシュされるため、パフォーマンス面でも効率的です。
一方、以下のようなケースではsaveAndFlush()が有効です。
- 同一トランザクション内で、ネイティブクエリを使って保存直後のデータを参照したい場合
- DBトリガーや制約による例外を、トランザクションの途中で検知したい場合
- テストコードで、保存結果を即座に検証したい場合
ただし、saveAndFlush()を乱用するとSQLの発行回数が増え、パフォーマンスが低下する可能性があります。必要な場面に限定して使用することをおすすめします。
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