【Java】ArrayListとVectorの違いを徹底解説!同期化・パフォーマンスの比較
Javaには、可変長のリストを扱うクラスとして ArrayList と Vector の2つがあります。どちらも List インターフェースを実装しており、似たような使い方ができますが、同期化の有無やパフォーマンスなど、いくつかの重要な違いがあります。この記事では、それぞれの特徴と相違点をわかりやすく解説します。
ArrayListの特徴
- 非同期(同期化されていない):メソッドが同期化されていないため、オーバーヘッドが少なく高速に動作します。
- スレッドセーフではない:複数スレッドから同時に操作すると、データの不整合が発生する可能性があります。
- 容量の拡張方法:要素数が現在の容量を超えると、配列サイズが約50%ずつ拡張されます。
- JDK 1.2で導入:Javaコレクションフレームワークの一部として提供されています。
- 走査方法:
Iteratorインターフェースを使って要素を順番に取り出します。
記述例
ArrayList<T> al = new ArrayList<T>();
Vectorの特徴
- 同期化されている:主要なメソッドが synchronized 修飾されており、マルチスレッド環境でも安全に利用できます。
- スレッドセーフ:あるスレッドがオブジェクトのロックを保持している間、他のスレッドは実行可能・非実行可能状態で待機します。
- レガシークラス:JDK 1.0の時代から存在する歴史のあるクラスです。
- パフォーマンスが低い:同期化のコストがかかるため、ArrayListよりも処理速度は遅めです。
- 容量の拡張方法:要素数が現在の容量を超えると、配列サイズが100%(2倍)に拡張されます。
- 走査方法:
IteratorとEnumerationの両方を使って要素を走査できます。
記述例
Vector<T> v = new Vector<T>();
ArrayListとVectorの比較表
| 項目 | ArrayList | Vector |
|---|---|---|
| 同期化 | 非同期 | 同期 |
| スレッドセーフ | いいえ | はい |
| パフォーマンス | 高速 | 低速 |
| 導入時期 | JDK 1.2 | JDK 1.0(レガシー) |
| 容量拡張 | 50%ずつ | 100%(2倍) |
| 走査方法 | Iterator | Iterator / Enumeration |
どちらを使うべきか?
単一スレッドのアプリケーションでは、パフォーマンスに優れる ArrayList を選ぶのが一般的です。一方、マルチスレッド環境で同期化が必要な場合は Vector が活躍しますが、近年では Collections.synchronizedList() や CopyOnWriteArrayList といったより柔軟な代替手段が推奨されることも多くなっています。アプリケーションの要件に応じて、適切なクラスを選択しましょう。
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