MySQLに三項演算子は存在する?C/C++との違いとCASE式での代替方法を解説
結論から言うと、MySQLにはC言語やC++のような三項演算子(?:)は用意されていません。しかし、CASE式を使えば、まったく同じ条件分岐のロジックを実現できます。
まずは比較のため、C言語・C++における三項演算子の基本的な書き方を確認しておきましょう。
X = (X > 10 && (X - Y) < 0) ? X : (X - Y);
C言語での三項演算子のサンプルコード
以下は、ユーザーから2つの整数を入力してもらい、三項演算子で結果を求めるC言語のデモプログラムです。この後、同じ処理をMySQLで実装していきます。
#include <stdio.h>
int main() {
int X;
int Y;
int result;
printf("Xの値を入力してください:");
scanf("%d", &X);
printf("Yの値を入力してください:");
scanf("%d", &Y);
result = (X > 1 && (X - Y) < 0) ? X : (X - Y);
printf("結果は %d です", result);
return 0;
}
このコードのポイント
条件式「X > 1 かつ (X - Y) < 0」が真(true)の場合は変数Xの値が、偽(false)の場合は「X - Y」の計算結果が、そのまま変数resultへ代入されます。これが三項演算子の基本構文です。
MySQLで三項演算と同等の処理を行う方法
MySQLでは三項演算子の代わりにCASE式を使用します。基本となる構文は次のとおりです。
SELECT CASE
WHEN テーブル別名.カラム名1 > 1 AND
(テーブル別名.カラム名1 - テーブル別名.カラム名2) < 0 THEN 0
ELSE (テーブル別名.カラム名1 - テーブル別名.カラム名2)
END AS 任意の別名
FROM テーブル名 AS テーブル別名;
検証用テーブルの作成
それでは、実際の動きを確認してみましょう。まずはテスト用のテーブルを作成します。
mysql> CREATE TABLE TernaryOperationDemo
-> (
-> X INT,
-> Y INT
-> );
Query OK, 0 rows affected (0.61 sec)
テストデータの挿入
続いて、INSERT文で複数のレコードを追加します。
mysql> INSERT INTO TernaryOperationDemo VALUES(10, 5); Query OK, 1 row affected (0.14 sec) mysql> INSERT INTO TernaryOperationDemo VALUES(5, 15); Query OK, 1 row affected (0.16 sec) mysql> INSERT INTO TernaryOperationDemo VALUES(20, 15); Query OK, 1 row affected (0.15 sec) mysql> INSERT INTO TernaryOperationDemo VALUES(15, 25); Query OK, 1 row affected (0.13 sec) mysql> INSERT INTO TernaryOperationDemo VALUES(10, -11); Query OK, 1 row affected (0.15 sec)
登録データの確認
SELECT文で全レコードを表示して、正しく登録されているか確認します。
mysql> SELECT * FROM TernaryOperationDemo;
実行結果:
+------+------+ | X | Y | +------+------+ | 10 | 5 | | 5 | 15 | | 20 | 15 | | 15 | 25 | | 10 | -11 | +------+------+ 5 rows in set (0.00 sec)
CASE式による三項演算の実行
いよいよ、CASE式を使って三項演算と同じ処理を実行してみます。
mysql> SELECT CASE
-> WHEN tbl.X > 1 AND (tbl.X - tbl.Y) < 0 THEN 0
-> ELSE (tbl.X - tbl.Y)
-> END AS Result
-> FROM TernaryOperationDemo tbl;
実行結果:
+--------+ | Result | +--------+ | 5 | | 0 | | 5 | | 0 | | 21 | +--------+ 5 rows in set (0.00 sec)
まとめ
MySQLにはC/C++形式の三項演算子は存在しませんが、CASE式を組み合わせることで、まったく同じ条件分岐の処理を記述できます。「条件 ? 真の値 : 偽の値」という三項演算子の考え方は、「CASE WHEN 条件 THEN 真の値 ELSE 偽の値 END」に置き換えられる、と覚えておくと実務でも役立ちます。
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