SQLのBINARYキーワード活用術!WHERE句で大文字・小文字を区別する比較方法を徹底解説
MySQLでは、WHERE句にBINARYキーワードを使用することで、値を大文字・小文字まで厳密に区別した比較が可能になります。通常の文字列比較では大文字と小文字が同一視されますが、BINARYキーワードを付けることでバイト単位の完全一致比較を実現できます。
ケース1:通常の比較(大文字・小文字を区別しない)
まずは、通常の比較の挙動を確認してみましょう。次のクエリを実行します。
mysql> select 'joHN'='JOHN' as Result;
実行結果は以下の通りです。
+--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
結果は「1(真)」となりました。本来「joHN」と「JOHN」は異なる表記ですが、デフォルトの照合順序では大文字・小文字が区別されないため、同じ文字列として扱われてしまいます。
ケース2:BINARYキーワードで大文字・小文字を区別して比較する
大文字・小文字を区別した比較を行いたい場合は、BINARYキーワードを使用します。
mysql> select binary 'joHN'='JOHN' as Result;
実行結果は以下の通りです。
+--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
今度は「0(偽)」が返されました。続いて、まったく同じ表記同士で比較してみます。
mysql> select binary 'JOHN'='JOHN' as Result;
実行結果は以下の通りです。
+--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
このように、BINARYキーワードを使うことで、完全に一致する場合のみ「1(真)」が返されることが確認できます。
テーブル作成時にカラムを大文字・小文字区別に設定する方法
ポイント:テーブルを作成する際に、カラム定義へBINARYキーワードを指定すると、そのカラム自体を大文字・小文字を区別する仕様にすることができます。
実際にテーブルを作成して確認してみましょう。テーブル作成のクエリは以下の通りです。
mysql> create table binaryKeywordDemo -> ( -> Id int NOT NULL AUTO_INCREMENT, -> Name varchar(10) binary, -> PRIMARY KEY(Id) -> ); Query OK, 0 rows affected (0.88 sec)
レコードの挿入
INSERTコマンドを使って、複数のレコードをテーブルに挿入します。
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('bOB');
Query OK, 1 row affected (0.15 sec)
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('bob');
Query OK, 1 row affected (0.13 sec)
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('BOB');
Query OK, 1 row affected (0.18 sec)
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('Bob');
Query OK, 1 row affected (0.18 sec)
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('bOb');
Query OK, 1 row affected (0.15 sec)
mysql> insert into binaryKeywordDemo(Name) values('boB');
Query OK, 1 row affected (0.21 sec)全レコードの表示
SELECT文ですべてのレコードを表示します。
mysql> select *from binaryKeywordDemo;
実行結果は以下の通りです。
+----+------+ | Id | Name | +----+------+ | 1 | bOB | | 2 | bob | | 3 | BOB | | 4 | Bob | | 5 | bOb | | 6 | boB | +----+------+ 6 rows in set (0.00 sec)
大文字・小文字を区別した検索の実行
NameカラムにはBINARYが指定されているため、WHERE句による検索も自動的に大文字・小文字が区別されます。「Bob」で完全一致検索を実行してみましょう。
mysql> select *from binaryKeywordDemo where Name='Bob';
実行結果は以下の通りです。
+----+------+ | Id | Name | +----+------+ | 4 | Bob | +----+------+ 1 row in set (0.00 sec)
6件のレコードのうち、「Bob」と完全に一致する1件だけが返されました。このようにBINARYキーワードを活用すれば、MySQLでも簡単に大文字・小文字を区別した厳密な文字列比較を実装できます。ユーザーIDやパスワードなど、厳密な一致が求められるデータを扱う際にぜひ活用してください。
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