JavaScriptで二分探索(バイナリサーチ)を使ってクエリを検索する方法
問題の概要
ソート済みのリテラル配列を第1引数に、検索したいクエリ値を第2引数として受け取るJavaScript関数を作成する必要があります。この関数は二分探索(バイナリサーチ)アルゴリズムを使用して、クエリが配列内に存在するかどうかを判定します。
存在する場合はそのインデックスを返し、存在しない場合は -1 を返します。
二分探索アルゴリズムとは
二分探索は、ソート済みの配列にのみ適用できる高速な探索手法です。まず配列の中央要素を調べ、目的の値と比較します。
- 中央の値がクエリと一致すれば、そのインデックスを返す
- 中央の値がクエリより小さければ、配列の後半だけを対象に再び探索する
- 中央の値がクエリより大きければ、配列の前半だけを対象に再び探索する
探索範囲が毎回半分になるため、線形探索の O(n) に対して O(log n) という非常に効率的な計算量で実行できます。例えば100万件のデータでも、最大20回程度の比較で目的の値を見つけられることになります。
コード例
以下のコードは、再帰呼び出しを使って二分探索を実装したものです −
const arr = [1, 2, 3, 5, 6, 7, 10, 11, 14, 15, 17, 19, 20, 22, 23];
const binarySearch = (arr, query) => {
let index = Math.floor(arr.length / 2);
if (arr[index] === query){
return index;
}else if (arr.length === 1){
return null;
}else if (arr[index] < query) {
arr = arr.slice(index + 1);
let res = binarySearch(arr, query);
if (res === null){
return -1;
}else {
return index + 1 + res;
};
}else {
let arr1 = arr.slice(0, index);
return binarySearch(arr1, query);
};
};
console.log(binarySearch(arr, 1));
console.log(binarySearch(arr, 7));
console.log(binarySearch(arr, 11));
console.log(binarySearch(arr, 12));
console.log(binarySearch(arr, 22));
コードのポイント
Math.floor(arr.length / 2)で配列の中央インデックスを求めています。- クエリが中央より大きい場合は
slice(index + 1)で後半を切り出し、再帰の結果にオフセットを加算することで、元の配列上の正しい位置へ補正しています。 - クエリが中央より小さい場合は
slice(0, index)で前半を切り出し、そのまま再帰呼び出しを行います。 - 要素が1つ残るまで探索しても一致しなかった場合には
nullを返し、最終的に-1に変換して「見つからない」ことを示します。
出力
コンソールへの出力は次のようになります −
0 5 7 -1 13
それぞれの結果は以下を意味しています。
1→ インデックス 0 に存在7→ インデックス 5 に存在11→ インデックス 7 に存在12→ 配列内に存在しないため-122→ インデックス 13 に存在
注意点:slice() のパフォーマンス
この実装では slice() によって毎回新しい配列を生成しているため、配列が大きくなるとメモリ消費やコピーのコストが無視できなくなります。実務では、開始位置と終了位置のインデックスを引数として渡し、部分配列を作らずに探索範囲を絞っていくインデックスベースの実装(反復処理または再帰)にすることで、より効率的に動作させることができます。
-
JavaScriptで文字列を検索する方法【search()メソッドの使い方を解説】
JavaScriptで文字列を検索する方法 JavaScriptで文字列の中から特定の文字列を探すには、search()メソッドを使用します。このメソッドは、引数に渡した文字列(または正規表現)が対象の文字列内で最初に一致した位置(インデックス)を返し、見つからなかった場合は -1 を返します。 以下は、JavaScriptで文字列を検索するサンプルコードです。 サンプルコード <!DOCTYPE html> <html lang="en" > <head> <meta charset="UTF-8" />
-
JavaScript配列で要素を検索する方法を徹底解説!find()メソッドの使い方
JavaScriptで配列の中から特定の要素を検索したい場面は非常に多くあります。本記事では、最もよく使われるfind()メソッドを中心に、実際に動作するサンプルコードとともに分かりやすく解説します。 find()メソッドとは find()メソッドは、配列の各要素に対して指定したテスト関数(コールバック関数)を実行し、条件を満たした最初の要素の値を返します。条件に一致する要素が存在しない場合は undefined を返します。 基本構文 arr.find(callback(element[, index[, array]])[, thisArg]) callback: 各要素をテストする関数