MySQLのBIGINT(8)は格納できる最大の整数という意味?「8」の本当の意味を解説
結論から言うと、BIGINT(8) の「8」はMySQLが格納できる整数の最大値を表すものではありません。この数字は「表示幅(display width)」の指定であり、データの保存サイズには一切影響しません。
BIGINTの保存サイズと扱える値の範囲
BIGINT型は常に8バイト(64ビット)の固定サイズで格納されます。そのため、括弧内の数値が何であっても、実際に保存できる値の範囲は変わりません。
- 符号付き(SIGNED):-9223372036854775808 ~ 9223372036854775807
- 符号なし(UNSIGNED):0 ~ 18446744073709551615
ZEROFILLを使ったBIGINT(8)の動作確認
表示幅がどのように機能するのかを理解するため、BIGINT(8) と ZEROFILL オプションを付けたカラムを持つテーブルを作成してみましょう。
mysql> create table BigIntDemo8 -> ( -> Number1 BIGINT(8) not null, -> Number2 BIGINT(8) unsigned zerofill not null -> ); Query OK, 0 rows affected (0.59 sec)
次に、両方のカラムに対していくつかレコードを挿入します。
mysql> insert into BigIntDemo8 values(1,1); Query OK, 1 row affected (0.14 sec) mysql> insert into BigIntDemo8 values(11,11); Query OK, 1 row affected (0.24 sec) mysql> insert into BigIntDemo8 values(111,111); Query OK, 1 row affected (0.14 sec) mysql> insert into BigIntDemo8 values(1111,1111); Query OK, 1 row affected (0.18 sec) mysql> insert into BigIntDemo8 values(11111,11111); Query OK, 1 row affected (0.10 sec) mysql> insert into BigIntDemo8 values(111111,111111); Query OK, 1 row affected (0.21 sec)
SELECT文でテーブル内の全レコードを表示します。
mysql> select * from BigIntDemo8;
実行結果は以下の通りです。
+---------+----------+ | Number1 | Number2 | +---------+----------+ | 1 | 00000001 | | 11 | 00000011 | | 111 | 00000111 | | 1111 | 00001111 | | 11111 | 00011111 | | 111111 | 00111111 | +---------+----------+ 6 rows in set (0.00 sec)
実行結果からわかること
ZEROFILL を付けた Number2 カラムでは、8桁に満たない値の左側が自動的に「0」で埋められ、常に8桁で表示されていることが分かります。一方、ZEROFILL を付けていない Number1 カラムは、値がそのままの形式で表示されます。
このように、表示幅の指定はあくまで「見せ方」を制御するだけのものであり、格納されるデータそのものには影響しません。値が表示幅を超える場合は、そのまま完全な値が表示されます。
注意点:MySQL 8.0以降では表示幅は非推奨
なお、整数型の表示幅指定はMySQL 8.0で非推奨(deprecated)となりました。将来的なバージョンアップを見据えるなら、表示幅に依存した設計は避け、ゼロ埋めなどのフォーマットが必要な場合はアプリケーション側で処理することが推奨されます。
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