MySQLでON条件なしのJOINを実行する方法|CROSS JOINによる直積の取得手順を解説
MySQLでは、ON条件なしでJOINを行いたい場合、「クロス結合(CROSS JOIN)」を使用します。クロス結合は、2つのテーブルの直積(カルテシアン積)の形式で結果を返します。
例えば、片方のテーブルに3件のレコードが存在し、もう片方のテーブルに2件のレコードが存在する場合、1つ目のテーブルの各レコードは、2つ目のテーブルの全レコードと組み合わせられます。この処理が全レコードに対して繰り返されるため、結果は 3 × 2 = 6件 となります。
クロス結合の実行例
ここからは、実際にサンプルテーブルを作成し、CROSS JOINの動作を確認していきましょう。
1つ目のテーブルを作成する
mysql> CREATE table ForeignTableDemo - > ( - > Id int, - > Name varchar(100), - > FK int - > ); Query OK, 0 rows affected (0.47 sec)
2つ目のテーブルを作成する
mysql> CREATE table PrimaryTableDemo - > ( - > FK int, - > Address varchar(100), - > primary key(FK) - > ); Query OK, 0 rows affected (0.47 sec)
外部キー制約の追加
次に、2つのテーブル間に関連を持たせるため、外部キー制約を追加します。
mysql> ALTER table ForeignTableDemo add constraint FKConst foreign key(FK) references PrimaryTableDemo(FK); Query OK, 0 rows affected (1.54 sec) Records: 0 Duplicates: 0 Warnings: 0
2つ目のテーブルにデータを挿入する
mysql> INSERT into PrimaryTableDemo values(1,'US'); Query OK, 1 row affected (0.10 sec) mysql> INSERT into PrimaryTableDemo values(2,'UK'); Query OK, 1 row affected (0.14 sec) mysql> INSERT into PrimaryTableDemo values(3,'Unknown'); Query OK, 1 row affected (0.08 sec)
SELECT文で2つ目のテーブルの内容を確認します。
mysql> SELECT * from PrimaryTableDemo;
上記クエリの実行結果は以下の通りです。
+----+---------+ | FK | Address | +----+---------+ | 1 | US | | 2 | UK | | 3 | Unknown | +----+---------+ 3 rows in set (0.00 sec)
1つ目のテーブルにデータを挿入する
mysql> INSERT into ForeignTableDemo values (1,'John',1); Query OK, 1 row affected (0.20 sec) mysql> INSERT into ForeignTableDemo values (2,'Bob',2); Query OK, 1 row affected (0.27 sec)
SELECTコマンドで登録されたレコードを表示します。
mysql> SELECT * from ForeignTableDemo;
実行結果は以下のようになります。
+------+------+------+ | Id | Name | FK | +------+------+------+ | 1 | John | 1 | | 2 | Bob | 2 | +------+------+------+ 2 rows in set (0.00 sec)
ON条件なしでCROSS JOINを実行する
これで両テーブルにデータが揃い、外部キー制約も設定できました。それでは、ON句を使用しない「クロス結合」の構文を見てみましょう。
mysql> SELECT ForeignTableDemo.Id, ForeignTableDemo.Name, PrimaryTableDemo.Address - > from ForeignTableDemo - > cross join PrimaryTableDemo;
実行結果は以下の通りです。
+------+------+---------+ | Id | Name | Address | +------+------+---------+ | 1 | John | US | | 2 | Bob | US | | 1 | John | UK | | 2 | Bob | UK | | 1 | John | Unknown | | 2 | Bob | Unknown | +------+------+---------+ 6 rows in set (0.00 sec)
出力結果を見ると、1つ目のテーブルの各レコード(John・Bob)が、2つ目のテーブルの全レコード(US・UK・Unknown)と組み合わされ、合計6件(2 × 3)の結果が返されていることが分かります。これが直積の動作です。
注意点: CROSS JOINは全ての組み合わせを返すため、レコード数が多いテーブル同士で実行すると、結果セットが爆発的に増大する可能性があります。実際の開発では、意図的に全組み合わせが必要な場合を除き、通常はON条件付きのINNER JOINやLEFT JOINを使用することをおすすめします。
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