第5正規形(5NF)とは?プロジェクト結合正規形の基礎と具体例
第5正規形(5NF)の定義
第5正規形(5NF:Fifth Normal Form)は、「プロジェクト結合正規形(Project-Join Normal Form)」とも呼ばれるデータベース正規化の最上位段階の一つです。あるリレーションが第5正規形に属するためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
- そのリレーションが第4正規形(4NF)を満たしていること
- より小さなテーブルへ損失のない分解(可逆的な分解)が存在しないこと
別の観点から見ると、リレーション内のすべての結合依存性(Join Dependency)が候補キーによって含意される場合、そのリレーションは5NFに属すると考えることもできます。つまり、テーブルを分解しても再結合で元に戻せるような依存関係が、主キー以外に潜んでいない状態を指します。
5NF違反の具体例
以下のリレーションは、正規化における第5正規形(5NF)に違反しています。
<Employee>
| EmpName(氏名) | EmpSkills(スキル) | EmpJob(担当業務) |
| David | Java | E145 |
| John | JavaScript | E146 |
| Jamie | jQuery | E146 |
| Emma | Java | E147 |
このリレーションは、以下の3つのテーブルに分解できるため、5NFを満たしていません。
<EmployeeSkills>(従業員とスキルの対応)
| EmpName | EmpSkills |
| David | Java |
| John | JavaScript |
| Jamie | jQuery |
| Emma | Java |
<EmployeeJob>(従業員への業務割り当て)
次に、各従業員に割り当てられた業務を示すリレーションは以下の通りです。
| EmpName | EmpJob |
| David | E145 |
| John | E146 |
| Jamie | E146 |
| Emma | E147 |
<JobSkills>(業務と必要スキルの対応)
さらに、割り当てられた業務に関連するスキルを示すのが以下のリレーションです。
| EmpSkills | EmpJob |
| Java | E145 |
| JavaScript | E146 |
| jQuery | E146 |
| Java | E147 |
結合依存性の確認
この例における結合依存性は以下のように表されます。
| {(EmpName, EmpSkills), (EmpName, EmpJob), (EmpSkills, EmpJob)} |
上記のリレーションにはこのような結合依存性が存在するため、5NFを満たしていないことになります。これは、3つの分解されたリレーションを結合した結果が、元のリレーション<Employee>と完全に一致することを意味します。5NFまで正規化を行うことで、このような冗長な結合依存性によるデータ不整合のリスクを排除できます。
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