ロールベースアクセス制御(RBAC)とは?仕組みと3つの基本ルールを解説
ロールベースアクセス制御(RBAC)とは
RBAC(Role-Based Access Control:ロールベースアクセス制御)は「ロールベースセキュリティ」とも呼ばれるアクセス制御方式で、組織内でのユーザーの役割(ロール)に基づいてエンドユーザーへ権限を付与する仕組みです。RBACはきめ細かな制御を可能にし、個別に権限を割り当てる従来の方法よりもミスが発生しにくい、シンプルで管理しやすいアクセス管理を実現します。
ロールベースアクセス制御とは、明確に定義された役割に基づいてユーザーのアクセスを作成・制限することで、セキュリティを確保しながらアクセスを管理するという考え方です。組織はRBACを活用することで、各ユーザーにどのアクセス権限が必要で、何を付与し、何を削除すべきかを明確にした、堅牢で事前定義・事前承認済みのアクセスポリシーを構築できます。
ロールによるアクセス権限のグループ化
組織内の「ロール」とは、同じ種類のユーザーに共通して割り当てられることの多い、1つまたは複数のアプリケーションに対する一連のアクセス権限をまとめたものです。ロールが定義されていれば、組織はシンプルかつ自動化された手法で効率的に権限を割り当てられます。これらのアクセス権限はシステム間、プラットフォーム間、ソフトウェア間をまたぐことができ、オンプレミス環境、クラウド環境、あるいはその両方に適用可能です。
RBACはこうしたロールを基盤として、共通するアクセス権限を識別・グループ化します。その結果、アイデンティティに関わるアクセスリスクを容易に軽減し、ビジネス全体の運用効率を高めることができるのです。
最小権限の原則との組み合わせ
ロールベースアクセス制御は、一般的に「最小権限の原則」と併せて運用されます。これは、定義されたロールには、業務や要件を遂行するために必要な最低限のアクセスレベルのみを含めるという考え方です。
クラウド環境におけるRBACの効果
RBACの手法では、組織内でのユーザーの役割に応じて、クラウドコンピューティングリソース(またはリソース群)へのアクセスが許可されます。各ロールの担当者には、職務上必要なタスクを実行できる範囲の権限のみが付与されるため、組織全体の攻撃対象領域(アタックサーフェス)とサイバー攻撃に対する脆弱性を低減できます。
RBACを支える3つの基本ルール
RBACの手法は、保護されたシステムへのアクセスを規定する以下の3つの基本ルールに基づいています。
1. ロール割り当て(Role Assignment)
各トランザクションや操作は、ユーザーが適切なロールを引き受けている場合にのみ実行できます。ここでいう操作とは、RBACによって保護されたシステムやネットワークオブジェクトに対して実行されるアクションを指します。ロールの割り当ては、管理者などの第三者が行うことも、操作を実行しようとするユーザー自身が選択することも可能です。
2. ロール承認(Role Authorization)
ロール承認の目的は、ユーザーが適切な承認を受けているロールのみを引き受けられるようにすることです。ユーザーがロールを引き受ける際には、管理者による承認が必須となります。
3. トランザクション承認(Transaction Authorization)
トランザクション(処理・操作)は、それを実行しようとするユーザーが適切なロールを保持している場合にのみ完了できます。
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