SOI(サービス指向統合)とは?基本概念・3つの特徴・SOAIとの関係を徹底解説
SOI(サービス指向統合)とは
SOIは「Service-Oriented Integration(サービス指向統合)」の略称で、サービス指向の仕組みのもと、サービス同士の連携のみによってコンピューティングエンティティを統合するアプローチを指します。
従来のレガシーシステムや柔軟性に欠ける異種システムを統合する場面では、さまざまな課題が発生しがちです。サービス指向統合はこうした課題への解決策となり、IT組織が既存ソフトウェアの中に埋もれた機能を、再利用可能な機能として外部に提供できるようにします。
SOIの主な用途
サービス指向統合の用途は多岐にわたりますが、代表例としては複合アプリケーション(コンポジットアプリケーション)の構築が挙げられます。これは、複数のアプリケーションが持つプロセスやデータを組み合わせて、新しいアプリケーションを作り上げる手法です。
たとえば開発者は、必要に応じてインターネット上のアプリケーションサービスにインターフェースをバインド(結び付け)し、それらのアプリケーションサービスを組み込むことで、効率的にシステムを構築できます。
サービス指向統合の3つの特徴
1. 明確に定義された標準化インターフェース
利用者はインターフェースを簡単に習得でき、基盤となるサービスへ一貫した方法でアクセスできます。標準化により、学習コストが低く抑えられる点が大きな魅力です。
2. 不透明性(Opaqueness)
サービスインターフェースの背後で、どのような技術やアプリケーション領域がその機能を実現しているのかは隠蔽されています。また、特定のサービスプロバイダーに固定される必要もありません。
3. 柔軟性(Flexibility)
サービスの提供者と利用者の双方が入れ替わっても問題ありません。サービス定義こそが唯一不変の要素であり、提供者・利用者の両者がその定義を守り続ける限り、ソフトウェアは正常に動作し続けます。
サービス指向アプリケーション統合(SOAI)との関係
サービス指向アプリケーション統合(SOAI:Service-oriented Application Integration)を活用すると、複数のアプリケーションが共通のビジネスロジックや手法を共有できるようになります。
共有の実現方法は主に以下の通りです。
- 共有可能なメソッドをあらかじめ定義して統合する
- Webサービスなど、メソッド共有のためのフレームワークを利用する
具体的には、各メソッドを中央サーバーでホストしたり、アプリケーション間に分散配置(分散オブジェクト方式)したり、あるいは.NETなどの標準的なWebサービス機構を通じて共有することが可能です。
SOAIは、遠隔システムに存在するサービスを活用して複合アプリケーションを構築するための土台を提供します。実はこの「共通プロセスの共有」という考え方は歴史が古く、10年以上前から存在します。共通サーバー上に共有サービス群を配置して企業に再利用と統一のフレームワークをもたらしたマルチティア型クライアント/サーバーシステムや、分散オブジェクト技術の流れがその始まりです。
再利用性がもたらす価値
再利用性はシステム開発において非常に価値のある目標です。企業内アプリケーション間で標準的なメソッド群を共有できれば、冗長なメソッドやアプリケーションの重複を大幅に削減できます。
アプリケーション統合のためのツールやテクニックを活用すれば、共通メソッドを共有するための具体的な方法を学べます。これらのツールと技術が、実際に共有を実現するためのフレームワークを形成します。この機会を最大限に活かすことで、データ共有を実現しながら、ビジネスロジックを再利用できるフレームワークも同時に構築できるのです。
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