最大2回の株式売買で得られる最大利益の求め方
株式トレーディングにおいて、ある投資家が朝に株を買い、夕方に売るという取引を行います。1日に行える取引は最大2回までとし、2回目の取引は必ず1回目の取引が完了した後にのみ開始できるものとします。与えられた株価データをもとに、投資家が獲得できる最大の利益を求めるのがこの問題です。
入力と出力
入力:
株価リスト {2, 30, 15, 10, 8, 25, 80}
出力:
合計利益は 100 となります。
価格2で購入し価格30で売却 → 利益 28
その後、価格8で購入し価格80で売却 → 利益 72
よって合計利益は 28 + 72 = 100
アルゴリズムの考え方
この問題は動的計画法(DP)を使うことで効率的に解けます。ポイントは、配列を後ろからと前からの2方向に走査することです。
- 後ろからの走査: 各時点i以降で売却した場合の1回目の取引による最大利益
profit[i]を求めます。そのために、それ以降に出現する最高値maxPriceを管理しながら、「これまでの最大利益」と「最高値との差額」の大きい方を記録していきます。 - 前からの走査: 各時点i以前で購入できる最低値
minPriceを管理しながら、「1回目の取引の利益+2回目の取引の利益」の合計を更新し、最終的な最大利益を求めます。
findMaxProfit(pricelist, n)
入力 − すべての株価のリストと、リスト内の要素数。
出力 − 最大利益。
Begin
define profit array of size n and fill with 0
maxPrice := pricelist[n-1] // 最後の要素を選択
for i := n-2 down to 0, do
if pricelist[i] > maxPrice, then
maxPrice := pricelist[i]
profit[i] := maximum of profit[i+1] and maxPrice – pricelist[i]
done
minPrice := pricelist[0] // 最初の要素を選択
for i := 1 to n-1, do
if pricelist[i] < minPrice, then
minPrice := pricelist[i]
profit[i] := maximum of profit[i-1] and (profit[i] + (pricelist[i] - minPrice))
done
return profit[n-1]
End
C++での実装例
#include<iostream>
using namespace std;
int max(int a, int b) {
return (a>b)?a:b;
}
int findMaxProfit(int priceList[], int n) {
int *profit = new int[n];
for (int i=0; i<n; i++) // 利益配列を0で初期化
profit[i] = 0;
int maxPrice = priceList[n-1]; // 株価リストの最終要素で初期化
// 後ろから走査し、各時点での1回目の取引の最大利益を求める
for (int i=n-2;i>=0;i--) {
if (priceList[i] > maxPrice)
maxPrice = priceList[i];
profit[i] = max(profit[i+1], maxPrice - priceList[i]);
}
int minPrice = priceList[0]; // 株価リストの最初の要素を最小値として初期化
// 前から走査し、2回目の取引の利益を加算して最大利益を更新
for (int i=1; i<n; i++) {
if (priceList[i] < minPrice)
minPrice = priceList[i];
profit[i] = max(profit[i-1], profit[i] + (priceList[i]- minPrice) );
}
int result = profit[n-1];
return result;
}
int main() {
int priceList[] = {2, 30, 15, 10, 8, 25, 80};
int n = 7;
cout << "Maximum Profit = " << findMaxProfit(priceList, n);
}
実行結果
Maximum Profit = 100
計算量について
このアルゴリズムは配列を2回走査するだけで済むため、時間計算量は O(n)、補助配列として利益表を1つ持つため空間計算量も O(n) となります。全ての売買タイミングの組み合わせを総当たりで調べる方法(O(n²)以上)と比べて大幅に高速であり、株価データの件数が多い場合でも実用的な速度で処理できます。
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C++で解くジョブスケジューリング問題:重複しないタスク選択による最大利益の求め方
問題の概要n個の異なるタスクがあるとします。各タスクiは startTime[i] から endTime[i] まで実行され、完了すると profit[i] の利益が得られます。startTime・endTime・profit の3つのリストが与えられたとき、実行時間帯が互いに重ならないようなタスクの部分集合の中で、得られる利益の合計が最大になる値を求めてください。なお、あるタスクが時刻Xに終了する場合、同じ時刻Xに開始する別のタスクを選ぶことは可能です(終了時刻と開始時刻が一致していても重複とはみなしません)。入力例startTime = [1,2,3,3]、endTime = [3,4,5
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【Python】売却後の待機期間ありで株売買の最大利益を求めるアルゴリズム
ある企業の株価が時系列順にリストで与えられたとき、その株の売買によって得られる最大の利益を求めることを考えます。ただし、以下の2つの制約があります。必ず買ってから売る必要がある(先に売ることはできない)売却した後は1日待たないと再度買えない(クールダウン期間が存在する)例えば、入力が prices = [2, 6, 9, 4, 11] の場合、出力は 11 となります。これは「2で買い → 6で売る → 1日待つ → 4で買い直す → 11で売る」という取引を行うことで、合計利益 11 を達成できるためです。解法のアプローチ:動的計画法(DP)この問題は、状態を2つに分けて管理する動的計画法で