RedisDays London 2022 開催レポート:サブミリ秒の速さが切り拓くリアルタイム時代の最前線
RedisDaysは、世界3都市で開催されるバーチャルイベントシリーズです。今年はロンドンから幕を開け、Redisのエキスパートや著名なゲストたちが、サブミリ秒の処理速度がもたらす可能性について深く掘り下げました。
RedisDaysは、過去1年間で得られた知見や技術的な進展をコミュニティと共有する貴重な場です。新製品の発表、ベストプラクティス、リアルタイムデータに関する新しい顧客ユースケースなどが紹介されました。本記事では、RedisDays London 2022のハイライトをご紹介します。
基調講演:「リアルタイムの時代は今。加速するか、破壊されるか」
Redis共同創業者兼CEOのOfer Bengal氏による基調講演は、ひとつの核心的なメッセージに集約されます。「多くの人々は、気づかぬうちにリアルタイムデータを利用している」ということです。リアルタイムデータは現代生活を支える技術的な基盤であり、製造業、航空、ホスピタリティ、通信、ヘルスケア、オンライン広告、サイバーセキュリティ、ゲーム、モビリティ、配送サービス、ソーシャルメディアなど、実に幅広い分野で活用されています。
大規模なリアルタイムデータが、さまざまなアプリケーションやタッチポイントにおいて顧客体験の向上に日々役立っている点を強調したほか、ロンドンの基調講演からは以下のような重要ポイントと製品発表がありました。
- RedisJSON 2.0が正式提供(GA)開始。ネイティブインデックスと全文検索を備えた、柔軟かつ高性能なドキュメントストアを提供します。
- RedisFIのデモでは、RedisJSON 2.0とRediSearchを活用した金融サービス向けロボアドバイザーのリアルタイムアプリ開発手法を実演。
- DockerHubでは毎日500万以上のRedisコンテナが起動されており、MongoDB、Elastic、Cassandraの合計を上回る人気を誇ります。
- Redisは毎秒数百万のオペレーションを処理しながらもサブミリ秒のレイテンシを維持し、多くの課題を解決します。
- リアルタイムデータスタックには、あらゆるデータモデルと処理エンジンへの対応が求められます。
こちらから登録いただくと、基調講演をオンデマンドでご視聴いただけます。
RedisのリアルタイムJSONドキュメントストアでアプリケーションを高速化
このセッションでは、Redisのプロダクトマーケティング担当シニアディレクターであるAsh Sahu氏と、プロダクトマネジメントディレクターのPieter Cailliau氏が、リアルタイムJSONドキュメントストアをテーマに講演しました。現代のデジタルアプリケーションにはJSONをはじめとする多様なデータが不可欠ですが、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の厳格なスキーマや、ディスクベースのドキュメントデータベースの低いパフォーマンスが制約となっている実情について解説しました。
このプレゼンテーションの注目ポイントは以下の通りです。
- 正式提供が開始されたRedisJSON 2.0は、現代のドキュメントストアに求められる柔軟性と高いパフォーマンスを実現するために設計されています。
- アトミック操作、ネイティブインデックスによるクエリ、全文検索をサポートし、オンプレミス環境でもクラウドのマネージドサービスとしても柔軟にデプロイ可能です。
- 混合ワークロードのパフォーマンステストでは、MongoDB比で最大50倍、Elasticsearch比で7倍のスループットを達成。
さらに詳しく知りたい方は、こちらから登録のうえ、セッション全体をご視聴ください。
データアーキテクチャをモダナイズするためのベストプラクティス
Knowledge Integrity Inc.社長のDavid Loshin氏と、RedisのシニアソリューションズマーケティングマネージャーであるHenry Tam氏が登壇したこのセッションでは、レガシー技術に足を引っ張られているデータアーキテクチャをモダナイズするためのベストプラクティスが紹介されました。
このセッションの主なポイントをまとめると、次のようになります。
- 金融サービス業界は、顧客体験、リスクとコンプライアンス、レポーティング、そして新たなビジネスチャンスの発見能力に影響を及ぼす成長課題に直面しています。
- 老朽化したレガシーシステムは、デジタルネイティブのフィンテック企業との競争力を損なう要因となっています。
- 多くの顧客がRedis Enterpriseを導入し、Customer 360、きめ細かなアクセス管理、不正検知・管理といったリアルタイムユースケースを支えるべく、レガシーアプリケーションのモダナイズを進めています。
セッションを見逃した方は、こちらでご視聴ください。
リアルタイムデータパイプライン:NLP + Redis
RedisDays Londonの締めくくりとして、RedisのフィールドCTOであるAllen Terleto氏と、Nationwide Building SocietyのAI/MLアーキテクトであるAlexander Mikhalev氏によるファイヤーサイドチャットが行われました。Redisを活用したリアルタイム自然言語処理(NLP)データパイプラインの構築によって、金融サービスのプロセスをどのように変革できるかについて、率直な意見が交わされました。
この一対一の対談で扱われた主なポイントは以下の通りです。
- NLPは、自由形式の非構造化テキストの分析と理解に大きく役立ちます。
- ユースケースとしては、大量のテキストの要約やQ&A対応チャットボットなどが挙げられます。
- NLPには、Redisのようなインメモリデータ層ならではの高いパフォーマンスとスケーラビリティが不可欠です。
- Redis Streams/RedisGearsが分散型のデータ取り込みと計算処理を担い、RedisGraphがナレッジグラフを保存、RedisAIが機械学習モデルを駆動します。
NLPデータパイプラインについてさらに学びたい方は、オンデマンド配信をぜひご覧になり、メモを取ってみてください。
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