DBMSのデータ定義コマンド(DDL)とは?主要コマンドの構文と使用例を徹底解説
データ定義コマンドとは
データ定義コマンドは、スキーマ、テーブル、ビュー、インデックスなどのデータベースオブジェクトを作成・変更・削除するために使用されるコマンドです。SQLでは、これらのコマンドを総称して「DDL(Data Definition Language:データ定義言語)」と呼びます。
ここでは、代表的なデータ定義コマンドとして「CREATE」「ALTER」「DROP」「TRUNCATE」「COMMENT」「RENAME」の6つを紹介します。
1. CREATE(作成)
CREATEコマンドは、データベースに新しいテーブルを作成する際に使用します。定められた構文に従って、カラム名とそれぞれのデータ型を指定します。
構文
CREATE TABLE <テーブル名> ( <カラム名> <データ型>, <カラム名> <データ型>, <カラム名> <データ型> );
使用例
例として、「学生名」と「学籍番号」の2つのカラムを持つSTUDENTテーブルを作成してみましょう。
CREATE TABLE STUDENT ( STUDENT_NAME VARCHAR(30), ROLL_NUMBER INT );
このように記述することで、文字列型のSTUDENT_NAMEカラムと整数型のROLL_NUMBERカラムを持つテーブルが作成されます。
2. ALTER(変更)
ALTERコマンドを使用すると、すでに存在するデータベースオブジェクトを後から変更できます。テーブルに対しては、主に以下のような変更が可能です。
- 新しいカラムの追加
- 新しい整合性制約の追加
- 既存カラムの定義変更
- 整合性制約の削除
構文
新しいカラムを追加する場合
ALTER TABLE <テーブル名> ADD <カラム名>;
テーブル名を変更する場合
ALTER TABLE <テーブル名> RENAME TO <新しいテーブル名>;
カラムの定義を変更する場合
ALTER TABLE <テーブル名> MODIFY <カラム名> <データ型>;
カラムを削除する場合
ALTER TABLE <テーブル名> DROP COLUMN <カラム名>;
ALTERコマンドを使いこなせば、テーブルを作り直すことなく柔軟にスキーマを修正できるため、システムの保守性が大きく向上します。
3. DROP(削除)
DROPコマンドは、インデックス、テーブル、ビューなどのオブジェクトを削除するために使用します。リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)内のほぼすべてのコンポーネントを削除できます。
ただし、一度DROPしたオブジェクトは再利用できず、データも失われるため、実行の際は十分な注意が必要です。
構文
DROP TABLE <テーブル名>; DROP DATABASE <データベース名>; DROP INDEX <インデックス名>;
4. TRUNCATE(全レコード削除)
TRUNCATEコマンドを使用すると、テーブル内のすべてのレコードを一括で削除できます。ただし、テーブル自体の構造(カラム定義など)は保持されるため、引き続き同じテーブルにデータを格納することが可能です。
なお、TRUNCATEは多くのDBMSでロールバックできない点にも留意しましょう。
構文
TRUNCATE TABLE <テーブル名>;
5. COMMENT(コメント)
このコマンドは、データディクショナリにコメントを追加するために使用します。SQL文中でのコメントの書き方は以下のとおりです。
- 単一行コメント: コメントしたいテキストの前に「--」を付ける
- 複数行コメント: 「/*」と「*/」で囲む
6. RENAME(名称変更)
RENAMEコマンドは、既存のオブジェクトの名前を変更するために使用します。
構文
RENAME <旧オブジェクト名> TO <新オブジェクト名>;
まとめ
データ定義コマンド(DDL)は、データベースの構造そのものを操作するための重要なコマンド群です。「CREATEで作成し、ALTERで変更し、DROPやTRUNCATEで削除する」という一連の流れを理解しておくことで、データベース設計や運用作業が格段にスムーズになります。
特にDROPやTRUNCATEは取り消しが効かない場合が多いため、本番環境で実行する前には必ずバックアップを取得し、影響範囲を十分に確認してから作業を行いましょう。
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