データベースの三項関係(Ternary Relationship)とは?カーディナリティの考え方を解説
三項関係(Ternary Relationship)とは
三項関係(Ternary Relationship)とは、3つの異なるエンティティが同時に1つの関係に参加する関係のことを指します。
この場合の関係の次数(Relationship Degree)は3となります。
具体例:携帯電話メーカーのケース
例として、ある携帯電話の製造会社を考えてみましょう。この関係には、以下の3つの異なるエンティティが関わっています。
- 携帯電話(Mobile):会社によって製造される製品
- 部品(Part):サプライヤーから調達される携帯電話の構成部品
- サプライヤー(Supplier):会社に携帯電話の部品を供給する業者
これら3つのエンティティは、同時に1つの関係に参加します。そのため、カーディナリティ(多重度)を考える際には、「残りの2つのエンティティに対して、3つ目のエンティティがいくつ対応しうるか」という観点で捉える必要があります。
三項関係におけるカーディナリティの考え方
① 携帯電話(Mobile)のカーディナリティ:N(多)
特定のサプライヤーと特定の部品が決まっているとき、そのサプライヤーは同じ部品を複数の機種に供給できるでしょうか。
例: サプライヤーS1がプロセッサP1を供給しており、会社はそのP1を複数の機種に搭載しているとします。この場合、サプライヤーと部品に対する携帯電話のカーディナリティは N(多) です。
② サプライヤー(Supplier)のカーディナリティ:M(多)
次に、特定の携帯電話とその部品が決まっているとき、その部品を複数のサプライヤーが供給できるでしょうか。
例: 携帯電話M1が部品P1を使用しており、そのP1を複数のサプライヤーが供給しているとします。この場合、携帯電話と部品に対するサプライヤーのカーディナリティは M(多) です。
③ 部品(Part)のカーディナリティ:P(多)
最後に、特定のサプライヤーと特定の携帯電話が決まっているとき、そのサプライヤーは複数種類の部品を供給できるでしょうか。
例: サプライヤーS1が携帯電話M1向けに、画面やプロセッサなど複数の部品を供給しているとします。この場合、サプライヤーと携帯電話に対する部品のカーディナリティは P(多) です。
まとめ
三項関係では、3つのエンティティが密接に関連し合うため、カーディナリティは「他の2つのエンティティの組み合わせごと」に判断することが重要です。上記の例のように、各エンティティが「多(many)」の側になり得るため、実務のデータベース設計では注意深く分析する必要があります。
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