モバイルデータベースセキュリティとは?情報セキュリティの観点から徹底解説
モバイルデータベースとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルコンピューティングデバイスから、移動体通信ネットワークを介してアクセスできるデータベースのことです。クライアントとサーバーは無線接続で結ばれており、接続が不安定になったり切断されたりすることを前提とした設計が求められます。そのため、頻繁に利用するデータやトランザクションをキャッシュとして端末側に保持し、通信障害によってデータが失われることを防ぐ仕組みが一般的に採用されています。
モバイルデータベースの基本概要
データベースとは、データを構造的に整理・管理するための仕組みです。連絡先リスト、価格データ、移動距離の記録など、さまざまな情報を効率的に扱うことができます。近年はノートパソコン、スマートフォン、PDAといったモバイルデバイスの利用が急速に拡大しており、今後もモバイルシステム上で動作するアプリケーションはさらに増加していくと予想されます。
オフラインでも動作できることが鍵
データベースを活用するアプリケーションの中には、情報ストレージからデータをダウンロードし、通信圏外やオフライン状態でもそのデータを処理できる能力が必要なものがあります。現場業務や出張先など、常に安定したネットワーク環境が保証されない状況でも作業を継続できることは、モバイルデータベースの大きな強みです。
モバイルデータベース活用のメリット
モバイルデータベースの登場により、ユーザーはスマートフォンやPDAにモバイルデータベースを搭載し、時間や場所を気にせず遠隔地からミッションクリティカルな(業務上不可欠な)情報へアクセスできるようになりました。従業員は移動中や外出先でもその場で情報を入力でき、入力されたデータはサーバー側のデータベースと同期できます。これにより、営業担当者やフィールドワーカーの生産性向上と、ほぼリアルタイムの情報共有が実現します。
なぜモバイルデータベースセキュリティが必要なのか
データベースセキュリティは、より広範なコンピュータセキュリティという分野の中の一つの専門領域です。企業のアプリケーションがモバイル化すると、エンタープライズデータをモバイル環境で取り扱うことになり、モバイルDBMS(データベース管理システム)の利用が不可欠となります。こうした技術革新により、企業のビジネスデータは従来よりも多くのユーザーや幅広いアプリケーションから利用可能になります。
しかし利便性が高まる一方で、ミッションクリティカルな情報の機密性は確実に保たれなければなりません。一部のモバイルデバイスは、重要データを保存するための安全な環境を備えていない場合があるためです。中央管理される社内データベースに適用されるセキュリティ要件は、現場のモバイルデバイスに複製されたデータベース要素に対しても、同等かつ適切な形で適用されるべきです。
モバイル環境特有のセキュリティ課題への対応
この目的を達成するには、モバイルデータベース専用のセキュリティインフラストラクチャが必要です。その構築にあたっては、従来のデータベースセキュリティ研究の成果を活かすことができます。一方で、既存の技術や手法をモバイル環境に適応させる必要があり、さらに端末の紛失・盗難、不安定な通信、限られた計算資源など、モバイル環境ならではの問題に対処する新しい技術の開発も求められます。
データベース需要の拡大とセキュリティリスク
新興企業や政府機関におけるデータベースの需要は非常に大きく、今後も拡大し続けています。多くのミッションクリティカルなアプリケーションやビジネスプロセスがデータベースを基盤としており、これらのデータベースには重要度や機密性の異なる多様なデータが格納され、多数のユーザーによって利用されています。
データベースにおける整合性(インテグリティ)の侵害は、事業に深刻な影響を及ぼしかねません。また、場合によっては機密情報の漏えいも同じほど重大な結果をもたらします。従来のデータベースセキュリティは、非モバイル環境のデータベースサーバーに関するこうした問題に対処する技術と手法を提供してきましたが、モバイル時代においては、その知見を土台にしつつ、モバイル固有のリスクにも対応できる包括的なセキュリティ体制が不可欠となっています。
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