CSSのnav-rightプロパティとは?使い方とサンプルコードを解説
nav-rightプロパティとは
CSSのnav-rightプロパティは、キーボードの右矢印キー(→)が押されたときに、フォーカスをどの要素へ移動させるかを指定するためのプロパティです。テレビのリモコンやゲームコントローラーのような方向キー操作を想定したデバイス向けのナビゲーションを実現するために用意されたもので、CSS3で提案された「CSS Basic User Interface Module」に含まれています。
このプロパティを使うことで、画面上の配置に関係なく、フォーカスの移動順序を自由に制御できます。特にリモートコントロールでの操作が前提となるスマートTV向けアプリケーションなどで役立ちます。
指定できる値
nav-rightプロパティには、以下のような値を指定できます。
- auto:ブラウザが自動的にフォーカス移動先を決定します(初期値)。
- <id>:フォーカス移動先の要素のIDを「#btn1」のように指定します。
- <target-name>:フレームなどのターゲット名を指定します。
nav-rightプロパティの使用例
以下のコードでは、4つのボタンを配置し、それぞれにnav-right・nav-left・nav-up・nav-downプロパティを設定することで、矢印キーによるフォーカス移動の順序を定義しています。実際に動作を確認してみてください。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
button {
position: absolute;
}
button#btn1 {
top: 10%;
left: 15%;
nav-index: 1;
nav-right: #btn2;
nav-left: #btn4;
nav-down: #btn2;
nav-up: #btn4;
}
button#btn2 {
top: 30%;
left: 30%;
nav-index: 2;
nav-right: #btn3;
nav-left: #btn1;
nav-down: #btn3;
nav-up: #btn1;
}
button#btn3 {
top: 50%;
left: 15%;
nav-index: 3;
nav-right: #btn4;
nav-left: #btn2;
nav-down: #btn4;
nav-up: #btn2;
}
button#btn4 {
top: 30%;
left: 0%;
nav-index: 4;
nav-right: #btn1;
nav-left: #btn3;
nav-down: #btn1;
nav-up: #btn3;
}
</style>
</head>
<body>
<button id = "btn1">Result1</button>
<button id = "btn2">Result2</button>
<button id = "btn3">Result3</button>
<button id = "btn4">Result4</button>
</body>
</html>コードの解説
この例では、各ボタンに対して以下のように設定しています。
- position: absolute:ボタンを絶対配置し、top・leftで画面上の位置を指定しています。
- nav-index:フォーカスの移動順序(タブオーダー)を示す番号です。
- nav-right / nav-left / nav-up / nav-down:それぞれ右・左・上・下の矢印キーが押されたときのフォーカス移動先の要素IDを指定しています。
たとえば「Result1」ボタン(btn1)では、「nav-right: #btn2」と指定されているため、btn1にフォーカスがある状態で右矢印キーを押すと、フォーカスはbtn2(Result2)へ移動します。
対応ブラウザに関する注意点
nav-rightプロパティは実験的な機能として提案されたものであり、現在の主要ブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge)では標準的にサポートされていません。過去にはOperaなど一部の環境でサポートされていたことがあります。そのため、本番環境での利用は避け、一般的なWebサイトではTabキーによるフォーカス移動やJavaScriptによる独自実装を検討するのが安全です。
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