【保存版】LinuxでCPU情報を確認する方法|目的別に使えるコマンド8選
パソコンの中核を担うCPU(中央処理装置)は、コンピューターにとって最も重要な部品のひとつです。膨大なデータ処理を支える存在でありながら、本体内部に組み込まれているため、その詳細を把握している人は意外と少ないものです。幸い、LinuxではCPU情報をとても簡単に確認できます。この記事では、その具体的な方法を目的別に解説します。
CPU情報が必要になるシーン
CPUの詳細情報を調べたい理由は人それぞれです。単純に自分のPCの中身に興味がある方もいれば、ハードウェアの不具合を調査したい、同時に処理できるプロセス数を把握したい、ソースコードからソフトウェアをビルドしたいといった実用的な目的もあるでしょう。また、ハードウェアの売却やアップグレードを検討している場合や、カーネルモジュールを利用する予定がある場合にも役立ちます。どのような理由であれ、コマンドラインを使えば必要な答えが得られます。
コマンドでCPU情報を取得する
CPU情報を表示できるコマンドは複数あり、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。lscpuのようにLinux標準で利用できるものもあれば、inxiやcpuidのように追加インストールが必要なツールもあります。
基本となるのは/proc/cpuinfoファイルです。ベンダーIDやCPUコア数、アーキテクチャ、動作速度など、主要な情報がほぼすべてここに含まれています。各コマンドは、この情報を取り出すための手段と考えると分かりやすいでしょう。
以下、LinuxでCPU情報を表示できる主なコマンドを紹介します。
1. cat / less コマンド
最もシンプルなのはcatコマンドです。
cat /proc/cpuinfo
lessコマンドでも同じ内容を確認でき、ページ送りしながら閲覧できるのが利点です。
less /proc/cpuinfo
実行すると、各CPU(コア)ごとの情報が「processor」番号付きで一覧表示されます。「flags」の項目には、そのCPUが対応している機能が示されます。
grepコマンドと組み合わせれば、モデル名やコア数など、必要な項目だけを絞り込んで表示することも可能です。たとえばプロセッサ名だけを抽出する場合は、次のように入力します。
grep -m 1 'model name' /proc/cpuinfo
2. cpuid コマンド
x86系CPUの詳細な情報を知りたいならcpuidが便利です。インストールが必要ですが、実行するだけでCPUの正確なモデル情報などを網羅的に出力してくれます。
cpuid
3. inxi コマンドでシステム全体を把握
inxiは、IRCやコンソール向けに開発されたシステム情報表示スクリプトです。事前にインストールしておく必要があります。-Cオプションを付けるとCPU情報の全文が出力されるため、クロック速度などの詳細を知りたいときに役立ちます。
inxi -C
4. dmidecode コマンドでハードウェア情報を取得
ハードウェアレベルの情報を確認したいときはdmidecodeが有効です。DMIテーブルの内容を出力でき、SMBIOS仕様に基づくすべてのDMIタイプを表示します。プロセッサ情報だけを取り出す場合は、次のようにtypeを指定しましょう。
sudo dmidecode --type processor
5. nproc コマンドでCPU数を確認
「CPUは何個あるのか?」という疑問に手っ取り早く答えてくれるのがnprocです。実行するだけで論理CPUの数が表示されます。
nproc
6. lscpu コマンドでCPUアーキテクチャを確認
lscpuは、CPUアーキテクチャに関する詳細を表示するコマンドラインユーティリティです。util-linuxパッケージに含まれているため、追加インストールなしですべてのLinuxシステムで利用できます。
lscpu
7. top / htop コマンドでコア数を確認
topまたはhtopコマンドでもコア数を確認できます。topを実行した後に「1」キーを押すと、コアごとの使用状況が表示されます。
top
または
htop
8. hardinfo でGUI上のハードウェア詳細を確認
コマンドラインではなくGUIで確認したい方にはhardinfoがおすすめです。インストール後、次のコマンドを実行するとGTK+ウィンドウが開き、ハードウェア情報を視覚的に確認できます。
hardinfo
直感的に操作できるウィンドウが表示され、「Generate Report」ボタンをクリックするとレポートを作成できます。レポートには、コンピューター、デバイス、ベンチマーク、ネットワークなど、含めたい情報を選択可能です。該当項目にチェックを入れて「Generate」を押すと、HTML形式のレポートが生成されるので、Webブラウザで快適に閲覧できます。
まとめ
LinuxにはCPU情報を取得する方法が多数用意されています。どのコマンドを選ぶかは、「どんな情報が必要か」「どんな形式で表示したいか」「プリインストール済みの機能で足りるか、追加ツールを導入するか」というポイントで判断するとよいでしょう。用途に合ったコマンドを使いこなせるようになれば、システム管理やトラブルシューティングの効率が大きく向上します。
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