【MongoDB】findAndModifyを使って一意のユーザーIDを自動インクリメントで採番する方法
MongoDBにはMySQLのような組み込みの自動インクリメント(AUTO_INCREMENT)機能はありませんが、findAndModifyメソッドと$inc演算子を組み合わせることで、一意のユーザーIDシーケンスを簡単に実現できます。
基本的な仕組みはシンプルです。各ドキュメントの最新のシーケンス値を保持する専用のコレクションを作成し、新しいドキュメントを挿入するたびにその値を原子的に更新して取得します。
ステップ1:シーケンス管理用コレクションの作成
まず、シーケンス値を管理するためのコレクションを作成します。以下のクエリを実行してください。
> db.createSequenceDemo.insertOne({_id:"SID",S_Value:0});
{ "acknowledged" : true, "insertedId" : "SID" }
ステップ2:自動インクリメント関数の定義
次に、シーケンス番号を自動的に生成する関数を作成します。この関数は、指定されたID(ここでは「SID」)に対応するドキュメントを検索し、S_Valueフィールドを1だけ増加させたうえで、更新後の値を返します。
> function nextSequence(s) {
... var sd = db.createSequenceDemo.findAndModify({
... query:{_id: s },
... update: {$inc:{S_Value:1}},
... new:true
... });
... return sd.S_Value;
... }
ポイント:findAndModifyは原子的(アトミック)な操作として実行されるため、複数のクライアントから同時に呼び出されても、重複しない連番が保証されます。オプションの new:true を指定することで、更新後のドキュメントが返される点にも注目してください。
ステップ3:ドキュメントの挿入とシーケンスの利用
それでは、実際にドキュメントを挿入しながら、上記の関数を呼び出して一意の学生IDを生成してみましょう。
> db.checkSequenceDemo.insertOne({"StudentId":nextSequence("SID"),"StudentName":"Larry","StudentMathMarks":78});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c7f61008d10a061296a3c40")
}
> db.checkSequenceDemo.insertOne({"StudentId":nextSequence("SID"),"StudentName":"Mike","StudentMathMarks":89});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c7f61118d10a061296a3c41")
}
> db.checkSequenceDemo.insertOne({"StudentId":nextSequence("SID"),"StudentName":"Sam","StudentMathMarks":67});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c7f611d8d10a061296a3c42")
}
ステップ4:結果の確認
find()メソッドを使用して、コレクション内のすべてのドキュメントを表示します。
> db.checkSequenceDemo.find().pretty();
実行結果は以下の通りです。
{
"_id" : ObjectId("5c7f61008d10a061296a3c40"),
"StudentId" : 1,
"StudentName" : "Larry",
"StudentMathMarks" : 78
}
{
"_id" : ObjectId("5c7f61118d10a061296a3c41"),
"StudentId" : 2,
"StudentName" : "Mike",
"StudentMathMarks" : 89
}
{
"_id" : ObjectId("5c7f611d8d10a061296a3c42"),
"StudentId" : 3,
"StudentName" : "Sam",
"StudentMathMarks" : 67
}
ご覧のとおり、「StudentId」フィールドがドキュメントの挿入ごとに1ずつ自動的にインクリメントされています(1 → 2 → 3)。このようにカウンター用コレクションとfindAndModifyを組み合わせるパターンは、MongoDBにおいてRDBMSのAUTO_INCREMENTと同等の採番処理を実現する標準的な手法です。ユーザーIDだけでなく、注文番号やチケット番号など、さまざまな連番管理に応用できます。
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