CentOS 7でPHP 5.xからPHP 7へ移行する方法【手順解説】
本記事では、CentOS 7環境でPHP 5.xからPHP 7へアップグレード・更新する方法を解説します。PHP 7は2015年にリリースされたバージョンで、従来のPHPバージョンと比較して大幅な速度向上が実現されています。
前提条件
この手順では、以下の条件が満たされていることを前提とします。
- CentOS 7にPHP 5.xがすでにインストールされていること
- Apacheでmod_phpモジュールが有効化されていること
- sudo権限またはrootユーザーで操作できること
PHP 7リポジトリの有効化
PHP 7.xは公式リポジトリでは提供されていないため、IUS Community Projectリポジトリを利用する必要があります。
まず、以下のコマンドでIUSリポジトリのセットアップスクリプトをダウンロードします。
# curl 'https://setup.ius.io/' -o setup-ius.sh
次に、以下のコマンドでIUSリポジトリをローカルマシンにインストールします。
# bash setup-ius.sh
スクリプトがCentOS 7を自動検出し、EPELリポジトリなど必要な依存関係とともにIUSリポジトリがインストールされます。処理の最後に「Complete!」と表示されれば成功です。
Apacheのmod_phpモジュールをアップグレード
ここからは、Apacheのモジュールであるmod_phpをPHP 7対応へアップグレードしていきます。まず、以下のコマンドで古いパッケージを削除します。
# yum remove php-cli mod_php php-common
続いて、IUSリポジトリから新しいPHP 7モジュールを以下のコマンドでインストールします。
# yum install php70u-mysqlnd mod_php70u php70u-cli
このコマンドにより、mod_php70u(Apache用PHP 7モジュール)、php70u-cli(コマンドライン版PHP)、php70u-mysqlnd(MySQLネイティブドライバ)が、依存パッケージのphp70u-commonやphp70u-pdoとともにインストールされます。インストール確認のプロンプトが表示されたら「y」を入力して進めてください。最後に「Complete!」と表示されればインストールは完了です。
Apacheの再起動とステータス確認
インストールが完了したら、以下のコマンドでApacheを再起動します。
# systemctl restart httpd
続いて、以下のコマンドでApacheサービスのステータスを確認します。
# systemctl status httpd
「Active: active (running)」と表示されていれば、Apacheが正常に稼働しています。
PHPバージョンの確認
PHPのバージョンは、コマンドラインから以下のコマンドで確認できます。
# php -v PHP 7.0.8 (cli) (built: Jun 23 2016 11:34:57) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group Zend Engine v3.0.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies
また、ブラウザから確認する場合は、以下の内容でinfo.phpファイルをドキュメントルートに作成します。
# vi /var/www/html/info.php <?php phpinfo(); ?>
ファイルを作成したら、ブラウザから以下のURLにアクセスしてください。
https://IPアドレス/info.php
PHPの詳細情報ページが表示され、バージョンがPHP 7.0.8になっていることを確認できます。
まとめ
以上の手順を実行することで、CentOS 7 / RHEL 7環境でPHP 5.xからPHP 7へのアップグレードが完了します。CentOS 7の公式リポジトリではPHP 7が提供されていないため、IUSリポジトリを活用するのが現実的な方法です。サーバー上でPHP 7が正常に動作していることを、php -vコマンドやphpinfo()で必ず確認しておきましょう。
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