PHP 8のmatch式(一致式)とは?switch文との違いと使い方を解説
PHP 8のmatch式(一致式)とは
match式は、PHP 8で新たに追加された機能です。従来のswitch-case文とよく似ていますが、より安全なセマンティクス(比較の挙動)を提供する点が大きな特徴です。
match式の主な特徴
- switch-case文のような「caseとbreak」の構造を使用しません。複数の条件をカンマ区切りでまとめて指定できる結合条件に対応しており、コードブロックへ処理を移す代わりに値を返します。
- match式は「式」であるため、評価結果を変数に代入して保存できます。
- switch文のようにbreak文が不要です。ただし、各アームに記述できるのは単一行の式のみという制限があります。
- 厳密な比較(===)を行うため、型の違いによる意図しないマッチを防げます。
例:PHP 7でのswitch文の書き方
<?php
switch (1.0) {
case '1.0':
$result = "Hello World!";
break;
case 1.0:
$result = "Looks good";
break;
}
echo $result;
?>
出力結果
Hello World!
このようにswitch文は緩い比較(==)を行うため、数値の1.0と文字列の'1.0'が同じものとして扱われ、先に記述されたcase '1.0'がマッチしてしまいます。これが意図しないバグの原因になることがあります。
例:上記のコードをPHP 8のmatch式で書き換える
<?php
echo match (1.0) {
'1.0' => "Hello World!",
1.0 => "Looks Good!",
};
?>
出力結果
Looks Good!
match式は厳密な比較(===)を行うため、文字列'1.0'ではなく数値1.0が正しくマッチします。型を意図した通りに判定できるのがmatch式の強みです。
例:PHP 8のmatch式の基本的な使い方
<?php
echo match (2) {
1 => 'Company',
2 => 'Department',
3 => 'Employee',
};
?>
出力結果
Employee
この例では、match式に渡した値「2」に対応するアームが評価され、'Department'ではなく…と一見思えますが、実際には値2に対応する'Department'が返されます。条件と返却値を「=>」で対応付けるシンプルな構文のため、コードの可読性も大きく向上します。
まとめ
- match式はPHP 8以降で利用可能な新しい構文です。
- break文が不要で、式として値を返せるため簡潔に書けます。
- 厳密比較(===)を採用しているため、switch文よりも安全です。
- どの条件にもマッチしない場合はUnhandledMatchError例外がスローされる点に注意しましょう。
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