配列やループを使わずにC言語で{1, 2, 3, … n}のすべての部分集合を出力する方法
正の整数 n が与えられたとき、配列やループを一切使用せずに、集合 {1, 2, 3, 4, … n} のすべての部分集合(サブセット)を出力することを目標とします。
例えば 3 が与えられた場合、集合 {1, 2, 3} のすべての部分集合、つまり {1 2 3}、{1 2}、{2 3}、{1 3}、{1}、{2}、{3}、{ } を出力します。
ただし、これらの出力にはループも配列も使用できません。したがって、この種の問題を配列やループなしで解決するには、再帰呼び出しを利用する方法が唯一の選択肢となります。
例
入力: 3
出力: { 1 2 3 }{ 1 2 }{ 1 3 }{ 1 }{ 2 3 }{ 2 }{ 3 }{ }
説明: 集合は {1 2 3} となり、そこからすべての部分集合を求めます
入力: 4
出力: { 1 2 3 4 }{ 1 2 3 }{ 1 2 4 }{ 1 2 }{ 1 3 4 }{ 1 3 }{ 1 4 }{ 1 }{ 2 3 4 }{ 2 3 }{ 2 4 }{ 2 }{ 3 4 }{ 3 }{ 4 }{ }
本問題を解くためのアプローチ
- num = 2^n − 1 から始めて 0 に至るまで順に処理を行います。
- num を n 桁の2進数表現として捉えます。
- 最左ビットは「1」を表し、2番目のビットは「2」、さらにその次は「3」というように、n 番目のビットが「n」に対応すると考えます。
- ビットが 1(セットされている)になっている場合、そのビットに対応する数値を出力します。
- num が 0 になるまで、すべての値に対して上記の手順を実行します。
それでは、簡単な例を使って、このアプローチがどのように機能するのか詳しく見ていきましょう。
入力 n = 3 の場合、num = 2^3 − 1 = 7 から処理が始まります。
7 の2進数表現 ⇒
| 1 | 1 | 1 |
対応する部分集合 ⇒
| 1 | 2 | 3 |
num から 1 を引きます。num = 6
6 の2進数表現 ⇒
| 1 | 1 | 0 |
対応する部分集合 ⇒
| 1 | 2 |
num から 1 を引きます。num = 5
5 の2進数表現 ⇒
| 1 | 0 | 1 |
対応する部分集合 ⇒
| 1 | 3 |
num から 1 を引きます。num = 4
4 の2進数表現 ⇒
| 1 | 0 | 0 |
対応する部分集合 ⇒
| 1 |
同様にして、num が 0 になるまで処理を繰り返し、すべての部分集合を出力します。
ポイントは、各ビットのオン・オフが「その要素を部分集合に含めるかどうか」を表している点です。ビットが立っていれば要素を含み、立っていなければ含めません。こうすることで、2^n 通りの組み合わせをすべて網羅できます。
アルゴリズム
開始
ステップ1 → 関数 int subset(int bitn, int num, int num_of_bits) 内
If bitn >= 0
If (num & (1 << bitn)) != 0
Print num_of_bits - bitn
subset(bitn - 1, num, num_of_bits);
Else
Return 0
Return 1
ステップ2 → 関数 int printSubSets(int num_of_bits, int num) 内
If (num >= 0)
Print "{ "
関数 subset(num_of_bits - 1, num, num_of_bits) を呼び出す
Print "}"
関数 printSubSets(num_of_bits, num - 1) を呼び出す
Else
Return 0
Return 1
ステップ3 → 関数 int main() 内
int n = 4 を宣言・初期化する
関数 printSubSets(n, (int) (pow(2, n)) -1) を呼び出す
終了
実装例(C言語)
#include <stdio.h>
#include <math.h>
// この関数は、num の2進数表現に対応する
// 部分集合を再帰的に出力します。
int subset(int bitn, int num, int num_of_bits) {
if (bitn >= 0) {
// 対応するビットが num 内で
// セットされている場合のみ、
// 部分集合の数値を出力します。
if ((num & (1 << bitn)) != 0) {
printf("%d ", num_of_bits - bitn);
}
// 次のビットを確認します
subset(bitn - 1, num, num_of_bits);
}
else
return 0;
return 1;
}
// 部分集合を出力する関数
int printSubSets(int num_of_bits, int num) {
if (num >= 0) {
printf("{ ");
// num の2進数表現に対応する
// 部分集合を出力します。
subset(num_of_bits - 1, num, num_of_bits);
printf("}");
// 次の部分集合を出力するために
// 関数を再帰的に呼び出します。
printSubSets(num_of_bits, num - 1);
}
else
return 0;
return 1;
}
// メインプログラム
int main() {
int n = 4;
printSubSets(n, (int) (pow(2, n)) -1);
}
出力結果
{ 1 2 3 4 }{ 1 2 3 }{ 1 2 4 }{ 1 2 }{ 1 3 4 }{ 1 3 }{ 1 4 }{ 1 }{ 2 3 4 }{ 2 3 }{ 2 4 }{ 2 }{ 3 4 }{ 3 }{ 4 }{ }
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