C言語で解く:k個の要素のグループと配列の残りとの最大差を求めるアルゴリズム
問題概要
サイズNの整数配列と数値kが与えられます。配列はランダムな順序の整数で構成されており、ここからk個の要素を取り出して「グループ」を作り、残りのN−k個の要素をもう一方のグループとします。求めたいのは、両グループの要素の合計値の差が最大になるようにk個の要素を選んだときの、その最大差です。
考え方
この問題のポイントは、kの大きさによって最適な選び方が変わることです。
kが小さい場合(配列サイズの半分以下):最小のk個の要素を選べば合計が最小になり、残りのN−k個の要素は自然と大きな合計になります。したがって、最大差は「残りのN−k個の合計 − 最小k個の合計」で求められます。
kが大きい場合(配列サイズの半分より大きい):逆に、最大のk個の要素を選べば合計が最大になり、残りのN−k個の要素は最小の合計になります。したがって、最大差は「最大k個の合計 − 残りのN−k個の合計」で求められます。
入力例1
Arr[] = { 2,5,6,1,3,2,1,4 }, k=3出力: k要素グループと配列の残りとの最大差 → 16
解説: kが半分以下なので、最小の3つの数を選ぶのが最適です。
- 最小の3つの数:1, 1, 2 → 合計 4
- 残りのN−k=5つの数:2, 3, 4, 5, 6 → 合計 20
- 最大差:20 − 4 = 16
入力例2
Arr[] = { 2,2,3,4,8,3,4,4,8,7 }, k=6出力: k要素グループと配列の残りとの最大差 → 25
解説: kが半分より大きいので、最大の6つの数を選ぶのが最適です。
- 最大の6つの数:8, 8, 7, 4, 4, 4 → 合計 35
- 残りのN−k=4つの数:2, 2, 3, 3 → 合計 10
- 最大差:35 − 10 = 25
アルゴリズムの手順
- ランダムな順序の整数配列(Arr[])を用意し、あらかじめ昇順にソートしておきます。
- 配列のサイズを変数(N)に格納します。
- 関数 maxKDiff(int Arr[], int n, int k) を使って最大差(maxD)を計算します。
- まず配列全体の合計を計算し、arrsum に保存します。
- 続いて、forループ(i=0; i<k)を使って最小のk個の要素の合計を求めます。
- D1 には abs(配列全体の合計 − 2×最小k個の合計) を格納します。2倍するのは、配列全体の合計にもこれらの要素が含まれているためです。
- 同様に最大のk個の要素の合計を求め、D2 には abs(配列全体の合計 − 2×最大k個の合計) を格納します。
- D1 と D2 を比較し、大きい方の値を maxD として返します。
C言語による実装例
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
// 昇順ソート用の比較関数
int compare(const void *a, const void *b){
return (*(int*)a - *(int*)b);
}
// k要素グループと配列の残りとの最大差を求める関数
int maxKDiff(int arr[], int n, int k){
// 配列全体の合計
int arrsum = 0;
int i;
for(i = 0; i < n; i++)
arrsum += arr[i];
// 最小k個の要素の合計
int sumk = 0;
for(i = 0; i < k; i++)
sumk += arr[i];
// 最小k個を選んだ場合の差分
int D1 = abs(arrsum - 2 * sumk);
// 最大k個の要素の合計
sumk = 0;
int j = 0;
for(i = n - 1; j < k; i--){
sumk += arr[i];
j++;
}
// 最大k個を選んだ場合の差分
int D2 = abs(arrsum - 2 * sumk);
// 大きい方を最大差とする
int maxD = D1 >= D2 ? D1 : D2;
return maxD;
}
// ドライバプログラム
int main(){
int arr[] = { 2, 3, 2, 10, 7, 12, 8 };
int n = 7;
int k = 3;
qsort(arr, n, sizeof(int), compare); // 昇順にソート
printf("k要素のグループと配列の残りの部分との最大差 : %d", maxKDiff(arr, n, k));
return 0;
}実行結果
上記のコードを実行すると、次の出力が得られます。
k要素のグループと配列の残りの部分との最大差 : 30
計算量について
このアルゴリズムでは、前処理のソートにO(N log N)、各合計の計算にO(N)かかるため、全体の時間計算量はO(N log N)となります。追加のメモリ使用量はO(1)であり、非常に効率的な解法です。「小さいk個」と「大きいk個」の両パターンの差分を比較するだけで答えが求まる点が、この手法の美しさと言えるでしょう。
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