C#のデストラクタとは?基本の仕組みと実装例をわかりやすく解説
デストラクタ(Destructor)とは、クラスが持つ特殊なメンバー関数の一つで、そのクラスのオブジェクトがスコープ外に出たり、破棄されたりするタイミングで自動的に実行されるものです。主に、オブジェクトが使用していたリソースを解放するために利用されます。
デストラクタの命名ルール
デストラクタの名前は、クラス名と完全に同じで、先頭にチルダ記号(~)を付けるという決まりがあります。
たとえば、クラス名が「Demo」の場合、デストラクタは「~Demo()」と記述します。
public Demo() { // コンストラクタ
Console.WriteLine("Object is being created");
}
~Demo() { // デストラクタ
Console.WriteLine("Object is being deleted");
}上のコードでは、コンストラクタ「Demo()」がオブジェクト生成時に呼び出され、デストラクタ「~Demo()」がオブジェクト破棄時に呼び出されます。
C#でのデストラクタの実装例
それでは、実際にC#でデストラクタがどのように動作するのか、サンプルコードを見てみましょう。
サンプルコード
using System;
namespace LineApplication {
class Line {
private double length; // 線の長さ
public Line() { // コンストラクタ
Console.WriteLine("Object is being created");
}
~Line() { // デストラクタ
Console.WriteLine("Object is being deleted");
}
public void setLength( double len ) {
length = len;
}
public double getLength() {
return length;
}
static void Main(string[] args) {
Line line = new Line();
// 線の長さを設定
line.setLength(6.0);
Console.WriteLine("Length of line : {0}", line.getLength());
}
}
}実行結果
Object is being created Length of line : 6 Object is being deleted
実行結果の解説
このプログラムの流れは以下の通りです。
まず、new Line() によってオブジェクトが生成されると、コンストラクタが呼び出され「Object is being created」が出力されます。次に setLength(6.0) で長さを設定し、getLength() の結果として「Length of line : 6」が表示されます。
そして、Mainメソッドの終了後、オブジェクト line が参照できなくなりガベージコレクションによって破棄される際に、デストラクタが呼び出され「Object is being deleted」が出力されます。
デストラクタを使う際の注意点
C#ではメモリ管理は主にガベージコレクタ(GC)が自動的に行うため、デストラクタがいつ呼び出されるかは正確には制御できません。そのため、ファイルやデータベース接続などのアンマネージリソースを扱う場合は、IDisposable インターフェースを実装して Dispose() メソッドで明示的に解放する方法が推奨されています。デストラクタはあくまで最終的な安全網として位置づけるとよいでしょう。
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