C#のデータ型とは?値型・参照型・ポインタ型の違いを徹底解説
C#のデータ型は、大きく分けて「値型(Value Type)」「参照型(Reference Type)」「ポインタ型(Pointer Type)」の3種類に分類されます。それぞれの仕組みと使い分けを理解することは、C#プログラミングの基礎として非常に重要です。本記事では、各データ型の特徴を一覧表付きでわかりやすく解説します。
値型(Value Types)
値型の変数には、データそのものが直接代入されます。すべての値型は System.ValueType クラスから派生しており、変数を別の変数に代入すると値がコピーされるため、元の変数には影響しません。
C#で利用できる主な値型は以下のとおりです。
| 型 | 説明 | 範囲 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| bool | ブール値 | true または false | false |
| byte | 8ビット符号なし整数 | 0 ~ 255 | 0 |
| char | 16ビットUnicode文字 | U+0000 ~ U+FFFF | '\0' |
| decimal | 有効桁数28~29桁の128ビット高精度10進数 | (-7.9 × 10^28 ~ 7.9 × 10^28) / 10^0 ~ 28 | 0.0M |
| double | 64ビット倍精度浮動小数点数 | ±5.0 × 10^-324 ~ ±1.7 × 10^308 | 0.0D |
| float | 32ビット単精度浮動小数点数 | -3.4 × 10^38 ~ +3.4 × 10^38 | 0.0F |
| int | 32ビット符号付き整数 | -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 | 0 |
| long | 64ビット符号付き整数 | -9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807 | 0L |
| sbyte | 8ビット符号付き整数 | -128 ~ 127 | 0 |
| short | 16ビット符号付き整数 | -32,768 ~ 32,767 | 0 |
| uint | 32ビット符号なし整数 | 0 ~ 4,294,967,295 | 0 |
| ulong | 64ビット符号なし整数 | 0 ~ 18,446,744,073,709,551,615 | 0 |
| ushort | 16ビット符号なし整数 | 0 ~ 65,535 | 0 |
参照型(Reference Types)
参照型の変数には、実際のデータ自体ではなく、データへの参照(メモリ上のアドレス)が格納されます。変数を代入すると参照がコピーされるため、複数の変数が同じオブジェクトを共有することになります。C#の主な参照型は以下のとおりです。
object型
object型は、C#の共通型システム(CTS:Common Type System)におけるすべてのデータ型の最終的な基底クラスです。任意の型の値をobject型の変数に代入できます。
dynamic型
dynamic型の変数には、任意の型の値を格納できます。最大の特徴は、型チェックがコンパイル時ではなく実行時に行われる点です。柔軟なコードが書ける一方、実行時エラーのリスクがあるため注意が必要です。
string型
string型を使うと、変数に任意の文字列を代入できます。string型は System.String クラスのエイリアス(別名)であり、一度作成した文字列は変更できない不変(イミュータブル)な特性を持ちます。
ポインタ型(Pointer Types)
ポインタ型は、メモリ上のアドレスを直接格納する特殊な型です。unsafe キーワードを指定したコードブロック内でのみ使用でき、パフォーマンスが重視される低レベル処理など限られた場面で使われます。通常のアプリケーション開発では、値型と参照型を理解していれば十分です。
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