C#のユーザー定義データ型とは?構造体と列挙型の基本を解説
C#におけるユーザー定義データ型には、「構造体(struct)」と「列挙型(enum)」の2種類があります。それぞれの特徴と使い方を詳しく見ていきましょう。
構造体(Structure)とは
C#において、構造体は値型のデータ型です。1つの変数の中に、異なるデータ型の関連するデータをまとめて保持できるのが大きな特徴です。構造体を定義する際には、structキーワードを使用します。
構造体の主な特徴
- メソッド、フィールド、インデクサー、プロパティ、演算子メソッド、イベントを持たせることができます。
- コンストラクターを定義できますが、デストラクターは定義できません。また、既定のコンストラクターを自分で定義することはできず、既定のコンストラクターは自動的に生成され、変更もできません。
- クラスと異なり、他の構造体やクラスを継承することはできません。
- 構造体を、他の構造体やクラスの基底クラス(継承元)として使用することもできません。
- 1つ以上のインターフェースを実装することは可能です。
- 構造体のメンバーを
abstract、virtual、protectedとして指定することはできません。
列挙型(Enumeration)とは
enum(列挙型)は、年、月、季節、製品カテゴリなど、名前付き定数の集合を格納するためのデータ型です。
列挙型の定数には既定値として先頭から「0」が割り当てられ、以降は1ずつ増加していきます。定数のセットは固定されており、ループ処理などで簡単に走査(トラバース)できる点も便利です。
列挙型の定義例
実際に、乗り物の種類を表す列挙型を定義してみましょう。
public enum Vehicle { Car, Bus, Truck }
この場合、Carは0、Busは1、Truckは2という整数値に対応します。このように列挙型を使うことで、意味のある名前で定数を管理でき、コードの可読性と保守性が向上します。
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