C#のType.GetHashCode()メソッドの使い方とサンプルコード解説
C#のType.GetHashCode()メソッドは、現在のTypeインスタンスに対応するハッシュコードを返します。ハッシュコードは、DictionaryやHashSetといったハッシュベースのコレクションでオブジェクトを効率的に管理・検索するために利用される整数値です。
構文
Type.GetHashCode()メソッドの構文は以下の通りです。
public override int GetHashCode ();
引数は不要で、戻り値として現在のインスタンスのハッシュコードを表すint型の値が返されます。
サンプル1:配列の型からハッシュコードを取得する
まず、文字列配列のTypeオブジェクトに対してGetHashCode()メソッドを使用する基本的な例を見てみましょう。
using System;
public class Demo {
public static void Main(){
string[] arr = {"tom", "amit", "kevin", "katie"};
Type t1 = arr.GetType();
Type t2 = t1.GetElementType();
Console.WriteLine("Type = "+t2.ToString());
Console.WriteLine("Hash Code = "+t1.GetHashCode());
}
}実行結果
上記のコードを実行すると、次のような出力が得られます。
Type = System.String Hash Code = 9144789
この例では、GetType()で配列の型情報を取得し、GetElementType()によって配列の要素型(System.String)を表示しています。その後、Typeオブジェクトt1のハッシュコードを出力しています。
サンプル2:列挙型でGetHashCode()を使用する
次に、列挙型(enum)のTypeオブジェクトに対してGetHashCode()メソッドを使用する例を紹介します。あわせて、GetEnumNames()やGetEnumUnderlyingType()、GetEnumValues()といった関連メソッドも活用しています。
using System;
public class Demo {
enum Vehicle {Car, Bus, Bike, Airplane}
public static void Main(){
try {
Vehicle v = Vehicle.Bike;
Type type = v.GetType();
Console.WriteLine("Hash code = "+type.GetHashCode());
string[] str = type.GetEnumNames();
Console.WriteLine("GetEnumName() to return the constant name = " + str);
Type type2 = type.GetEnumUnderlyingType();
Console.Write("Enum Underlying type = "+type2);
Array arrObj = type.GetEnumValues();
Console.Write("Values = "+arrObj);
Console.WriteLine("\nListing constants ..");
for (int i = 0; i < str.Length; i++)
Console.Write("{0} ", str[i]);
}
catch (ArgumentException e){
Console.WriteLine("Not an enum!");
Console.Write("{0}", e.GetType(), e.Message);
}
}
}実行結果
上記のコードを実行すると、次のような出力が得られます。
Hash code = 44757566 GetEnumName() to return the constant name = System.String[] Enum Underlying type = System.Int32Values = Demo+Vehicle[] Listing constants .. Car Bus Bike Airplane
この例では、列挙型Vehicleの値BikeからTypeオブジェクトを取得し、そのハッシュコードを表示しています。さらに、列挙型の定数名の一覧や基になる型(System.Int32)も確認できます。対象が列挙型でない場合は、try-catchブロックによりArgumentExceptionが捕捉され、エラーメッセージが表示されます。
補足:ハッシュコードを扱う際の注意点
- ハッシュコードの具体的な値は実行ごとに変わる可能性があり、同一アプリケーションドメイン内での一貫性のみが保証されています。
- 異なるオブジェクトが同じハッシュコードを持つことがあるため、ハッシュコードの一致だけでオブジェクトの等価性を判断してはいけません。
- ハッシュコードは主に
Dictionary<TKey, TValue>やHashSet<T>などの内部処理で使用されることを想定しています。
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