C#で比較デリゲートを使って複合型のリストを並べ替える方法をわかりやすく解説
C#の List<T> クラスには複数の Sort() メソッドのオーバーロードが用意されており、そのうちの1つは引数として Comparison デリゲートを受け取ります。このデリゲートを活用することで、独自に定義したクラスのような複合型のリストでも、任意の基準で柔軟に並べ替えることができます。
public void Sort(Comparison<T> comparison)
CompareTo メソッドは、現在のインスタンスの値が、指定したオブジェクトまたは別の Int16 インスタンスの値よりも「小さい」「等しい」「大きい」のいずれであるかを示す整数を返します。戻り値が負の値なら「小さい」、0なら「等しい」、正の値なら「大きい」ことを意味します。
C#の Int16.CompareTo() メソッドは、このインスタンスを指定したオブジェクト、または別の Int16 インスタンスと比較するために使用されます。
サンプルコード
以下の例では、ID・Name・Salary プロパティを持つ Employee クラス(複合型)のリストを作成し、ラムダ式を使って ID 順にソートしています。
class Program{
public static void Main(){
Employee Employee1 = new Employee(){
ID = 101,
Name = "Mark",
Salary = 4000
};
Employee Employee2 = new Employee(){
ID = 103,
Name = "John",
Salary = 7000
};
Employee Employee3 = new Employee(){
ID = 102,
Name = "Ken",
Salary = 5500
};
List<Employee> listEmployees = new List<Employee>();
listEmployees.Add(Employee1);
listEmployees.Add(Employee2);
listEmployees.Add(Employee3);
Console.WriteLine("ソート前の従業員");
foreach (Employee Employee in listEmployees){
Console.WriteLine(Employee.ID);
}
// ラムダ式でIDの昇順にソート
listEmployees.Sort((x, y) => x.ID.CompareTo(y.ID));
Console.WriteLine("IDでソート後の従業員");
foreach (Employee Employee in listEmployees){
Console.WriteLine(Employee.ID);
}
// リストを反転して降順に変更
listEmployees.Reverse();
Console.WriteLine("IDの降順に並べた従業員");
foreach (Employee Employee in listEmployees){
Console.WriteLine(Employee.ID);
}
}
// 手法1:従業員を比較するロジックを含むメソッド
private static int CompareEmployees(Employee c1, Employee c2){
return c1.ID.CompareTo(c2.ID);
}
}
public class Employee{
public int ID { get; set; }
public string Name { get; set; }
public int Salary { get; set; }
}実行結果
ソート前の従業員 101 103 102 IDでソート後の従業員 101 102 103 IDの降順に並べた従業員 103 102 101
コードのポイント
- ラムダ式による比較:
(x, y) => x.ID.CompareTo(y.ID)は、2つの Employee オブジェクトを受け取り、ID プロパティを CompareTo で比較する処理を1行で簡潔に記述しています。 - 降順ソートの方法: 昇順にソートした後、Reverse() を呼び出すことで降順にできます。また、
y.ID.CompareTo(x.ID)のように引数の順序を入れ替えても同じ結果が得られます。 - 名前付きメソッドの利用: ラムダ式の代わりに、事前に定義した CompareEmployees メソッドを
listEmployees.Sort(CompareEmployees);のように渡すことも可能です。比較ロジックが複雑になる場合はこちらの方が可読性が高まります。
なお、ソートの基準は ID 以外のプロパティでも問題ありません。例えば給与順に並べ替えたい場合は (x, y) => x.Salary.CompareTo(y.Salary) のように記述するだけで対応できます。
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