C#で再試行(リトライ)ロジックを実装する方法
再試行ロジックとは
再試行(リトライ)ロジックは、失敗する可能性のある操作に対して実装される仕組みです。ネットワークの一時的な障害やタイムアウトなど、一時的なエラーは少し時間をおいて再試行することで解決できるケースが多くあります。
ただし、再試行ロジックは失敗した操作の完全なコンテキストを把握できる箇所にのみ実装することが重要です。不適切な場所で再試行を行うと、システムに余計な負荷をかけたり、データの不整合を引き起こしたりする恐れがあります。
さらに、再試行を引き起こすすべての接続障害をログに記録することも欠かせません。ログを残すことで、アプリケーション、サービス、またはリソース側に潜む根本的な問題を特定しやすくなります。
実装例
以下は、C#で汎用的な再試行ヘルパークラスを作成するサンプルコードです。この例では、最大3回の再試行を行い、各試行の間に2秒の待機時間を設けています。
class Program
{
public static void Main()
{
HttpClient client = new HttpClient();
dynamic res = null;
var retryAttempts = 3;
var delay = TimeSpan.FromSeconds(2);
RetryHelper.Retry(retryAttempts, delay, () =>
{
res = client.GetAsync("https://example22.com/api/cycles/1");
});
Console.ReadLine();
}
}
public static class RetryHelper
{
public static void Retry(int times, TimeSpan delay, Action operation)
{
var attempts = 0;
do
{
try
{
attempts++;
System.Console.WriteLine(attempts);
operation();
break;
}
catch (Exception ex)
{
if (attempts == times)
throw;
Task.Delay(delay).Wait();
}
} while (true);
}
}
コードのポイント
- Programクラス(Mainメソッド):HttpClientを使ってAPIにアクセスする処理を、RetryHelper.Retryメソッドでラップしています。試行回数は「3」、遅延は「2秒」に設定しています。
- RetryHelper.Retryメソッド:do-whileループ内で渡された処理(Action)を実行し、成功すればbreakでループを抜けます。
- 例外処理:例外が発生した場合は試行回数をカウントし、規定回数に達していれば最後の例外をそのままスローして呼び出し元へ通知します。まだ回数が残っていれば、指定された時間だけ待機してから再試行します。
- Task.Delay(delay).Wait():同期処理の中で指定時間の待機を実現しています。
補足:Pollyライブラリの活用
実際の本番環境では、NuGetから入手できる「Polly」という定番ライブラリの利用も検討しましょう。Pollyを使うと、指数バックオフ(Exponential Backoff)やサーキットブレーカー、ジッター付きの待機時間など、より高度な再試行ポリシーを宣言的に簡単に実装できます。自前でループを書くよりも保守性が高まるため、チーム開発では特に有効です。
-
Swift 3でアプリを作成する方法|新機能・開発環境・学習リソースを徹底解説
Swiftは、macOSやiOSデバイス向けのアプリを開発するために使われるプログラミング言語です。Appleはデバイスから最速かつ最高効率のパフォーマンスを引き出すことを目的としてSwiftを設計しており、Swift 3では既に高い評価を受けていた機能セットがさらに拡張されました。 Swift 3の誕生背景:オープンソースコミュニティが生んだ初のメジャーアップデート 「Swiftはわずか6ヶ月前にオープンソースプロジェクトとして公開されました」と、Appleで言語およびランタイム部門のシニアマネージャーを務めるTed Kremenek氏は語ります。「GitHubにソースコードを公開すること
-
LinuxからWindowsパーティション(NTFS)に書き込む方法|読み取り専用を解除する2つの対処法
WindowsとLinuxのデュアルブート環境を使っていると、Linux側からNTFSパーティションをマウントした際に、書き込みができないことに気づくことがあります。ファイルの中身は閲覧できるのに、削除・名前変更・編集、さらには新しいファイルやフォルダーの作成まで一切できない——そんな経験はないでしょうか。 LinuxからWindowsパーティションに書き込めない理由 これは、パーティションが「読み取り専用モード」でマウントされていることが原因です。一部のファイルマネージャーは、Windowsパーティションをマウントする際に警告ダイアログを表示して教えてくれますが、中には何も通知せず、単に書