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ObjectRocketプラットフォームにマネージドTimescaleDBが登場――時系列データベースのユースケースを徹底解説

本記事は、2020年5月4日にObjectRocket.com/blogで公開された内容をもとにしています。

Rackspace Technologyは、AWS®およびGCP®上で動作するObjectRocketプラットフォーム向けに、新たな一般提供(GA)対応データストアとしてマネージドTimescaleDBを追加しました。これにより、時系列データの管理・分析をより手軽に行えるようになっています。

概要

今年初めに実施されたベータ版をご利用いただいた方もそうでない方も、改めてマネージドTimescaleDBインスタンスに含まれる主な機能をご紹介します。

  • オープンソースのTimescaleDB 1.6+PostgreSQL® 11、またはTimescaleDB 1.7+PostgreSQL 11/12の組み合わせ
  • 現在および今後展開される複数のAWS・GCPリージョンでの利用可能性
  • 2週間の保持期間とポイントインタイムリカバリ(PITR)を含むマネージドバックアップ
  • シングルノード構成と高可用性(マスター/レプリカ)構成の両方に対応
  • 追加拡張機能(エクステンション)ライブラリの利用可能
  • 設定パラメータのカスタマイズに対応
  • データベースエンジニアおよびDBAによる24時間365日のサポートを標準搭載

まずは無料トライアルでお試しいただくこともできますし、TimescaleDBの最適なユースケースについて詳しく知りたい方は、このまま読み進めてください。

TimescaleDBの主なユースケース

TimescaleDBは時系列データベースです。端的に言えば、時間という要素を持つデータに対して最適化されており、専用の追加関数を備えています。時間軸に沿ったデータを扱う場合、標準的なSQLデータベースやNoSQLデータベースよりも高速かつ容易に操作できるのが大きな特長です。

ここからは、特に注目度が高く、TimescaleDBの導入メリットを実感しやすい代表的なユースケースをいくつかご紹介します。

1. システムメトリクスとPrometheusデータの保存

最も一般的なユースケースは、システムやアプリケーションのメトリクスの保存と分析です。あらゆるIT環境において、インフラやサービスの状態やメトリクスを素早く簡単に分析できることは非常に重要です。TimescaleDBは、メトリクスの保存基盤、データ分析を容易にするクエリ言語(SQL)、そしてデータの収集・可視化を支援する豊富なツールエコシステムによって、監視ソリューションの中核を担うことができます。

データ収集については、PostgreSQLやSQLにデータを保存できるツールであればTimescaleDBと連携可能ですが、TimescaleDBチームは特に人気の高いPrometheus®Telegraf®の2つに対して公式サポートを提供しています。

Prometheusは、強力なメトリクス収集・クエリ・アラート・分析スタックであり、他の多くのツールとの統合機能を備えています。しかし、そのままの状態ではメトリクスの長期保存が大きな課題となります。そこでTimescaleDBの出番です。TimescaleDBはPostgreSQL拡張機能とアダプタを提供しており、PrometheusのデータをTimescaleDB上に保存・クエリできます。これにより、Prometheusに接続する既存ツールを使った分析・可視化・アラート設定をそのまま活用できるほか、TimescaleDBと直接連携するツールを選択することも可能です。

Telegrafも同様に、多数の統合機能とプラグインを備えたエージェントによって、さまざまなソースからメトリクスを収集できます。TimescaleDBチームは現在、Telegrafの標準出力プラグインとしてPostgreSQLを追加するプルリクエストを公開中ですが、承認されるまでの間、PostgreSQL出力を組み込んだTelegrafビルドを提供しています。

データ収集側だけでなく、可視化・アラートツールにも幅広い選択肢があります。最も人気のあるオープンソースツールはGrafana®で、ObjectRocketでも実際に利用しています。さらに、Tableau®、PowerBI®、Looker®、Periscope®、Mode®、Chartio®などにも組み込みで対応しており、BI環境への組み込みもスムーズです。

2. IoTデータの管理

他の時系列アプリケーションと同様に、IoT(モノのインターネット)デバイスは絶え間なくデータストリームを生成し、そのデータには強い時間要素が含まれます。TimescaleDBは、デバイス数が増加しても高いデータ取り込みレートに追従できるよう最適化されている点、そして標準的なSQLインターフェースを備え、既存の収集・処理パイプラインへの組み込みが容易である点で明確な優位性があります。

時系列データを収集するサービスを構築する場合、SQLのような実績ある標準技術を基盤にすることで、リスクと市場投入までの時間を大幅に削減できます。広く普及し、習得しやすい技術を選ぶことは、開発効率の面でも大きなメリットとなるのです。

導入の第一歩として、Timescale社はIoTシナリオでTimescaleDBを活用する方法を解説した充実したチュートリアルを公開しています。また、単一ノード内でのデータパーティショニング機能や、現在プライベートベータ版として提供されているクラスタリングソリューションの進展により、TimescaleDBは今後ますます大規模なアプリケーションにも対応できる候補となっていくでしょう。

3. Webアプリケーションのイベントトラッキングと分析

TimescaleDBが独自の価値を発揮するもうひとつの分野が、Webアプリケーションのイベントトラッキングです。サービス品質の向上、問題の早期検知、顧客理解の深化のため、ユーザーがWebサービスをどのように利用しているかを記録するニーズが企業の間で高まっています。これらのユースケースでも、データは時間軸に紐づき、しかも膨大な量になります。ユーザーがアプリを操作しクリックを重ねるほど、データの収集と分析は難しくなります。

Web分析では多種多様なデータ型を扱うことになるため、内部でPostgreSQLを採用していることによる柔軟性、つまり膨大なサポート対象データ型のリストは大きな強みとなります。すべてのデータ型でTimescaleDBの全機能を活用できるわけではありませんが、速度とストレージに関する多くの最適化の恩恵を受けることは十分可能です。

さらに、TimescaleDBは主要なフレームワークやBIツールに容易に接続できるため、顧客がアプリケーションをどう使っているのかをより深く把握できます。慣れ親しんだツールやクエリ言語をそのまま使えるため、開発者にとっても快適な体験を提供します。

今すぐ無料で試してみよう

ここでご紹介したユースケースに当てはまる場合も、まったく独自の用途の場合でも、ObjectRocket上のTimescaleDBを無料でお試しいただけます。すべてのインスタンスには24時間365日の監視とサポートが付いており、安心して運用を開始できます。

ご意見やご質問がある場合はフィードバックタブをご利用ください。また、Sales Chatをクリックいただければ、すぐにチャットでご相談いただけます。

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