Googleマップの新機能「ライトニングレイヤー」で夜道がもっと安全に
旅の道しるべとなる存在——それが私たちにとってのGoogleマップです。市内のちょっとした移動からキリマンジャロへのトレッキングまで、目的地への道案内はGoogleマップ頼みという方も多いのではないでしょうか。2005年にGoogleがマップアプリを買収して以来、便利な機能が次々と追加されてきました。そして今回、新たに搭載されようとしているのが「ライトニングレイヤー(Lightning Layer)」です。
Googleマップのライトニングレイヤーとは?
Android開発者コミュニティとして知られるXDA Developersが、Googleマップベータ版10.31.0のAPKを解析したところ、一般ユーザーには非公開となっている隠し機能が存在することを発見しました。この機能は、照明が十分に整備された街路を黄色でハイライト表示するものです。これにより、深夜に移動する人は、街灯がしっかり設置された道路を事前に把握でき、暗い道や照明の少ないルートを避ける判断材料になります。機能の説明文には「黄色い線は照明の整った街路を示します」と記載されていました。
この機能は、まずインドのGoogleマップユーザーに展開されるのではないかと噂されています。インド向けにカスタマイズされた機能が導入されるのは今回が初めてではありません。同年、Googleはマップアプリのアップデートでインド向けに「Stay Safer」機能を提供しました。これは、配車サービスのドライバーが指定ルートから約500メートル以上逸れた場合に乗客へ通知を送る安全機能で、加えて電話帳の相手と現在地をリアルタイムで共有できる機能も同時に追加されています。
また、Googleマップは歩行者向けの利便性向上にも力を入れており、視覚障害のある方のために音声による徒歩案内を提供する「拡張現実(AR)ウォーキングナビ」などの機能も開発してきました。
ライトニングレイヤーはどう実現されるのか?
この疑問への答えは少し難しいものです。スマート街路灯が世界の街路の5%にも満たないのが現状だからです。残る選択肢としては、交通情報の更新のために収集されているユーザー投稿データの活用が考えられます。Googleから具体的な実装方法についての公式発表はまだありません。しかし、アップデート済みのGoogleマップ10.31.0に新しいレイヤーが存在するという事実は、明るく照らされた街路を黄色で強調表示する機能がまもなく提供されることを裏付けています。ちなみに、Googleマップには以前から天気レイヤーが搭載されており、都市を選択するだけでその地域の天気を確認できる仕組みが確立されています。
「そんな機能は実現不可能だ」と思う方は、Googleマップがこれまで繰り返し新機能を追加してきた歴史を思い出してください。例えば翻訳ボタンは、地名や住所を希望の言語に翻訳してくれる、旅行者にとって非常に便利な機能です。このライトニングレイヤーの着想は、あるTwitterユーザーの投稿から得られた可能性もあります。「Googleマップに『夜ひとりで家に帰る』モードがあればいいのに。明るい道と開けた空間を通る経路を表示してほしい。今のマップはいつも狭くて暗い路地ばかり選ぶんだ」というこの投稿には、なんと245,000件もの「いいね」が集まりました。
ライトニングレイヤーへの期待と課題
Googleマップは間違いなく世界で最も人気のあるナビゲーションアプリであり、世界中に何百万ものユーザーを抱えています。渋滞の少ない慣れたルートを見つけたり、見知らぬ街や人通りの少ないエリアを案内したりと、あらゆる場面で活躍しています。そしてこの新機能は、夜に徒歩で帰宅する人々の安全・安心に大きく寄与するでしょう。Googleマップの天気レイヤーと同じように、この機能が定着するのかどうか、今後の展開に注目が集まります。
筆者自身はGoogleマップとその多彩な機能に満足していますが、ひとつ頭をよぎる不安な疑問があります。それは「Googleはすべてのユーザーの位置情報を追跡し、サーバー上に保存しているのだろうか?」ということです。利便性とプライバシーのバランスは、今後も議論され続けるテーマかもしれません。
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