Apple iOSのソースコードリーク事件がiPhoneユーザーに与える影響とは?
2018年2月8日、AppleのモバイルOS「iOS」の大量のソースコードが、匿名の人物によってGitHub上に公開されました。Androidと異なり、Appleのコードは完全な秘密とされてきただけに、この出来事は大きな混乱を引き起こしました。本記事では騒動の中身を整理し、iPhoneやiPadを含むiOSデバイスのユーザーにとって、このリークがどのような意味を持つのかを解説します。
何が起きたのか?

まず結論から述べると、iOSのコアとなる部分が、正体不明の人物によってGitHubに流出し、大きな話題となるとともに、かなりの混乱を招いたのです。
Appleは通常、自社OSのソースコードを厳重に管理する方針を取っています。同社の製品はハードウェアとソフトウェアが密接に統合されており、コードが詳細に解析されればリバースエンジニアリングされる恐れがあるためです。
今回流出したのは「iBoot」と呼ばれるコンポーネントです。iBootは、OSが安全に起動することを確認し、カーネルとハードウェアがAppleの署名(いわば「お墨付き」)を持っていることを検証した上で、ホーム画面が表示されるOS本体を読み込む役割を担っています。
PCに例えるなら、BIOSのような存在です。ハードウェアを読み取り、すべての部品が正常に接続されていることを確認してから、オペレーティングシステムを探して起動させるのです。
iOSの一部コンポーネントについては、Apple自身がソースコードを公開したことがありますが、iBootのコードだけは決して外部の手に渡らないよう、Appleが細心の注意を払って守ってきました。それは、iBootが多くの場合において他のハードウェアでiOSを動作させる能力を解き放つ、いわば「マスターキー」のようなものだからです。
ハッカーはこれを悪用できるのか?

iBootのコードは、以前からリバースエンジニアリングの対象になり得ました(実際に行われてきたこともあります)。しかし、ほとんどのハッカーは、Appleのオリジナルと似ているかどうかも分からないようなコードにはあまり興味を示しません。
優れたハッカーであれば、iBootに非常に類似したものを作り出すことはできても、完全な複製を作ることはできません。偽造者にとってもハッカーにとっても、オリジナルのコピーを持つことは重要なのです。
現時点でも、iBootを解析して悪用可能な脆弱性を探す人々は確実に存在します。あなたがこの記事を読んでいる今も、セキュリティ研究者とハッカーの双方が精力的に調査を進めていることでしょう。
ただし重要なのは、流出したコードがiOS 9のものだという点です。つまり、その相当部分はすでに古くなっている可能性があります。一方で、Appleのブート前処理の仕組みに関する貴重な知見をもたらし、偽造業者が独自にiOSを搭載したプラットフォームを開発するきっかけとなり、「模倣iPhone」市場の拡大につながる恐れもあります。
さらに、iOS 9のiBootで発見された脆弱性が、iOS 11が動作するハードウェアでも依然として有効である可能性もあります。iPhoneのハードウェアは頻繁に変更されますが、起動処理に関わる部分は必ずしもそれに合わせて変更される必要がないからです。
Appleデバイスの大量感染を心配する方もいるかもしれませんが、iBootの脆弱性を悪用して実際に被害を及ぼすには、相当な労力が必要です。Appleはハードウェアとソフトウェアの両面に多層的なフェイルセーフ機構を備えており、大規模な感染を起こすことは容易ではないと考えられます。
ハッカーはこれらのフェイルセーフを突破できると思いますか?そして、今回のリークを行ったのは誰なのでしょうか?ぜひコメントであなたの意見をお聞かせください。
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