スマートフォンがガラケーより安全な5つの理由
インターネット接続、Bluetooth、多数のポート、GPS、そして数え切れないほどのアプリ。これらを備えたスマートフォンは、プライバシーとセキュリティの観点から見ると悪夢のような存在です。しかし、ガラケー(フィーチャーフォン)に乗り換えれば、状況が必ずしも改善するとは限りません。
ここでは、セキュリティの面でスマートフォンが優位に立つ5つのポイントを紹介します。
1. スマートフォンは暗号化通信に対応している
SMSは世界中で広く使われている通信規格ですが、だからといってプライバシーが守られているわけではありません。
スマートフォンなら、プライバシー保護のために設計されたコミュニケーションツールをインストールできます。たとえば暗号化メッセージアプリを使えば、会話の盗聴は格段に難しくなります。そのメリットはテキストチャットだけにとどまりません。音声通話やビデオ通話も暗号化して送受信できます。
選択肢は数多くありますが、まず試したいのが「Signal」です。このアプリは無料かつオープンソースなので、開発者が本当に会話を覗き見ていないのか、誰でも確認できます。さらに、FacebookやGoogleのアプリと異なり、Signalを提供するのはプライバシー保護を主な目的とする組織です。
同アプリの運営資金は広告やトラッキングではなく、助成金と寄付によって賄われています。
2. スマートフォンはアップデートを受け取りやすい
多くの人は新機能目当てでシステムアップデートを楽しみにしています。AndroidやiOSの新バージョンは、端末をまるごと新しい一台に生まれ変わらせてくれることもあります。
しかし、そんな劇的な変化を伴うアップデートはむしろ少数派です。ほとんどのアップデートには、悪用されうるコード上の欠陥を修正するセキュリティパッチが含まれています。その過程で、ファームウェアの更新は古いファームウェアを上書きします。
つまり、古いファームウェアがすでに不正に書き換えられていたとしても、別の目的で提供されたパッチ適用の過程で問題が消し去られる可能性があるのです。
一方、多くのガラケーはソフトウェアアップデートを一度も受け取らないまま終わりを迎えます。感染したファームウェアはそのまま残り続けます。ただし、これは世の中に出回っている何百万台もの低価格Android端末にも同じことが言えます。Android端末のアップデート配信が遅いことで知られているのには、そうした理由があるのです。
3. スマートフォンのOSにはセキュリティ機能が多い
30年前、電話のほとんどは壁に固定された重い装置でした。コードレス電話になっても、親機の電波が届く範囲内にとどまる必要がありました。初期の携帯電話開発は、まず技術を「動くようにすること」に集中していました。
初期の携帯電話は家電製品のように機能しました。その役割は通話をすること、それだけです。ところが、電話が「スマート」と呼ばれるようになるずっと前から、開発者はメール送信、簡単なゲーム、着信音のダウンロード、ウェブページの閲覧といった機能を追加していきました。機能が増えるたびに、電話のセキュリティを脅かす新たな抜け道が生まれたのです。
企業全体としては依然としてサイバーセキュリティを十分に優先できていませんが、AndroidやiOSの開発者はこの問題に真剣に向き合わざるを得ません。OSにはさまざまな防御策が組み込まれています。たとえばプロセス同士を互いに隔離する仕組み、ユーザーやファイルがアクセスできる範囲を制限する権限モデル、アプリが端末の他の領域に干渉できないようにするサンドボックス化などです。
つまり、比較的新しい端末を最新の状態で使っているなら、かなりの安全性が最初から備わっています。とはいえ、どんな端末でも賢いセキュリティ習慣を実践することが大切です。
4. スマートフォンは侵害されているかどうか確認できる
スマートフォンはポケットに入る小型コンピュータです。ガラケーも本質的には同じですが、ノートPCで行う作業の多くをスマートフォンで再現できる一方、ガラケーはPCのようには感じられません。
折りたたみ式の携帯電話は、モバイルコンピューティングデバイスであることを示す兆候のほとんどを隠しています。たとえばターミナルを開くことさえできません。そのため、端末が不正に操作されていることに気づく手がかりをつかみにくくなります。端末がクラッシュし始めたり、奇妙な動作をしたり、品質が明らかに低下したりしない限り、マルウェアに感染した電話を知らずに使い続けているかもしれません。
スマートフォンなら、望まないソフトウェアが端末に入り込んでいないかをチェックするツールを使えます。あってはならない場所にファイルがないか確認したり、システムコンポーネントが改変されていないか検出したりできます。
自分でチェックしなくても、誰でも簡単に確認できるということは、どこかの誰かが脆弱性に気づいて情報を共有してくれる可能性が高くなる、ということでもあります。
5. 物理コンポーネントが分離されている
スマートフォンは物理的により複雑で、内部部品も多くなっています。これは逆にあなたの武器になり得ます。
例としてベースバンドプロセッサを挙げましょう。スマートフォンには通常、モバイルネットワークへの接続を管理するベースバンド無線プロセッサが搭載されており、これはメインCPUとは独立しています。両者は単一のバス——コンピュータ部品間でデータを転送する通信経路——を介してやり取りします。
ベースバンドプロセッサを動かすコードは独自仕様(プロプライエタリ)であり、研究者たちは一部のチップに脆弱性を発見しています。だからこそ、この分離構造は潜在的なメリットになるのです。仮に攻撃者がベースバンドプロセッサに侵入できたとしても、それはデータの大部分を保持するメインプロセッサへのアクセス権を得たことを意味しません。
もちろん、これは諸刃の剣です。部品が多ければ、不正なコードを忍び込ませられる場所も増えます。しかし、これらのコンポーネントを攻略するには相応の技術的知識が必要です。最も執拗で有能な攻撃者を止めることはできませんが、それ以外の攻撃者をある程度ふるい落とすことはできます。
だからといってスマートフォンが安全なわけではない
端末メーカー、アプリ開発者、テックジャーナリスト、消費者——誰もがセキュリティよりも機能を重視します。機能は端末を売り、私たちにアプリをダウンロードさせます。そもそも私たちがガラケーからスマートフォンへ乗り換えたのも、機能ゆえでした。
しかし、その機能こそがスマートフォンを危険なデバイスにしているのです。コードが多ければ多いほど、内蔵されたセキュリティ機能を回避する方法も増えます。暗号化メッセージアプリは素晴らしいものですが、画面のスクリーンショットを他人のコンピュータに送信するマルウェアをダウンロードしていれば、あなたの通信はもうプライベートではありません。
正直なところ、正規のアプリでさえ、私たちが望む以上にトラッキングを行っている時代になっています。
ガラケーに乗り換えれば、アプリや大半のトラッキングを排除することでプライバシーとセキュリティを改善できますし、プライバシー保護のために設計されたセキュアな端末を購入するという選択肢もあります。あるいは、手持ちのスマートフォンをあえてガラケーのように使えば、両方の長所を手に入れられます。もう一つの選択肢として、PurismのLibrem 5のようにセキュリティ機能を最大の売りにしたスマートフォンに注目してみるのもよいでしょう。
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