ハッカーはSnapchatアカウントにアクセスできる?乗っ取りの兆候と対策を徹底解説
Snapchatは、スマートフォン中心の設計と24時間で消える「ストーリーズ」機能が特徴的な人気SNSです。しかし残念ながら、ハッカーによるアカウントへの不正アクセスは現実に起こり得ます。
Snapchatは1日あたり2億6,000万人以上のユーザーを抱えており、ハッカーや「セクストーション(性的脅迫)」犯の格好の標的になりつつあります。ユーザー間で共有されるプライベートな写真や動画、決済システムに保存された機密性の高い金融データなどが、攻撃者にとって魅力的な狙いとなっているのです。
この記事では、サイバー犯罪者がどのようにSnapchatアカウントを乗っ取るのか、そして自分のアカウントを守るために何ができるのかを詳しく解説します。
アカウントがハッキングされたかどうかを見分ける方法
Snapchatアカウントが不正アクセスされたかどうかは、比較的簡単に見分けられます。知らないユーザーが友達に追加される、ユーザー名が勝手に変更されるといった、心当たりのない操作は、アカウント侵害の最初の兆候であることが多いです。
突然ログアウトさせられるのも、もう一つのサインです。最悪の場合、認証情報が変更され、アカウントから完全に締め出されてしまうこともあります。
また、身に覚えのないパスワード変更通知やログイン通知が届くことも侵入の兆候です。特に、別のデバイスや場所からの不審なログインを知らせるセキュリティ通知が続く場合は、第三者があなたのSnapchatにアクセスしている確実な証拠といえます。
ハッカーはどうやってSnapchatアカウントを乗っ取るのか?
Snapchatアカウントを効果的に守るには、ハッカーがどのようにSNSアカウントを標的にして侵入するのかを理解することが重要です。以下に、サイバー犯罪者が使う主な手口を紹介します。
1. フィッシング攻撃
多くのSNSハッカーは、フィッシング攻撃によってアカウントを乗っ取ります。フィッシング攻撃では、ソーシャルエンジニアリングを使って、ターゲットのメールアドレスや電話番号などの重要な情報を探し出します(データ漏洩に遭ったことがあれば、こうした情報はすでに攻撃者の手にある可能性もあります)。
情報を手に入れた攻撃者は、正規サイトに見せかけた偽サイトへのリンクをクリックするよう被害者を誘導します。リンク先のドメイン名は本物と非常によく似ていて、たとえば「Snapchat.com」ではなく「Snapchat.co」といった具合です。
場合によっては、「ö」「ä」「ü」「é」などの特殊文字を使ってドメインをより本物らしく見せることがあります。メール上ではこうした微妙な違いに気づきにくく、ハッカーはまさにそこを突いてくるのです。
被害者が騙されて偽サイトにユーザー名とパスワードを入力すると、その情報は攻撃者に記録され、本物のサイト上のアカウントへのアクセスに利用されてしまいます。
2. マルウェアと改ざんされたブラウザ拡張機能
フィッシング攻撃以外にも、サイバー犯罪者はマルウェアを使ってSNSの認証情報を盗みます。よく使われるのは、スクレイパーやキーロガーなどの情報窃取ソフトです。
この種のマルウェアは、アルゴリズムによってキーストローク(打鍵情報)を記録します。特定のウェブサイトやアプリに入力された情報だけを記録するようプログラムされているものもあり、大規模なボットネットの一部として運用されているケースも少なくありません。
改ざんされたブラウザ拡張機能も攻撃経路の一つです。悪意のあるプラグインの中には、スクリーンショットを撮影したり、パスワードを盗んだり、ユーザーに気づかれることなくSNSの認証情報を取得したりするものがあります。
3. 公衆Wi-Fi
公衆Wi-Fiは、ハッカーがデバイスのセキュリティを突破し、Snapchatへのアクセスを得るために利用されることがあります。
攻撃者はネットワークパケットアナライザーなどのデータ傍受ツールを使い、ユーザーのブラウザとアクセス先のウェブサイト間でやり取りされるデータを捕捉します。これにより、SNSのユーザー名やパスワードを含むデータストリームを、リアルタイムでも過去の記録からでも閲覧できてしまいます。
公衆Wi-Fiネットワークは、Cookieセッションハイジャック、ハニーポット攻撃、中間者(Man-in-the-Middle)攻撃などにも弱いという特徴があります。
Snapchatアカウントを安全に保つ方法
Snapchatアカウントのセキュリティ確保には、複数の対策を組み合わせることが大切です。以下の方法で、アカウントを可能な限り安全な状態にしましょう。
1. 自分の電話番号がハッカーフォーラムに流出していないか確認する
ハッカーは毎年、データ漏洩で入手したメールアドレスや電話番号の大量データを公開しています。熟練したハッカーの手に渡れば、こうした情報は被害者を標的にするために使われかねません。
特に「SIMスワップ」詐欺は、こうした漏洩情報に依存して被害者の電話番号を入手します。
SIMスワップ詐欺では、ハッカーが漏洩データから氏名と電話番号を入手し、SIMカードの所有者になりすまして通信会社に連絡を取り、SIMの交換申請を行います。
切り替えが完了すると、攻撃者はそのSIMカードを使って、紐づけられたオンラインアカウントのパスワードをリセットし、ロックを解除します。
これを防ぐには、自分のメールアドレスや電話番号がハッカーによってネット上に晒されていないかを確認することが重要です。「Have I Been Pwned」というサイトが便利です。
同サイトは、ハッカーによって流出させられた膨大な個人データを蓄積しており、数十億件分の収集済みアカウント情報をもとに、ユーザー名、電話番号、メールアドレスを無料で検索できます。
認証情報の漏洩をいち早く知りたい人は、アラート通知への登録も可能です。
また、Snapchatには電話番号を非表示にできるプライバシー機能があり、個人情報がプラットフォーム上で収集されるのを防げます。この機能を使って、個人データの公開設定をオフにしておきましょう。
2. 二要素認証を有効にする
Snapchatアカウントで二要素認証(2FA)を有効にすると、不正ログインの防止に大きく役立ちます。二要素認証とは、ユーザー名とパスワードの入力後に追加の認証を求める、2段階の本人確認プロセスです。
最終ステップでは通常、SMSまたは認証アプリで送られてくる確認コードの入力が必要になります。
このセキュリティ対策により、仮にユーザー名やパスワードが盗み見られたとしても、攻撃者は送信されたコードを入力しない限りアカウントにアクセスできません。
3. パスワードを定期的に変更する
Snapchatアカウントのセキュリティを高めるには、パスワードを定期的に変更することも有効です。大文字・小文字、特殊文字、記号、数字を組み合わせた強力なパスワードを設定しましょう。
LastPassやDashlaneなどのパスワード管理ツールを活用すれば、複雑なパスワードの管理もぐっと楽になります。
4. 公衆Wi-Fi使用時はノーログVPNを使う
基本的には公衆Wi-Fiの使用自体を避けるのが望ましいですが、どうしても使う必要がある場合は、セキュアなゼロログVPNの利用をおすすめします。
ノーログVPNプロバイダーは、システムを通過する情報を記録しないため、データのプライバシーが向上します。さらにすべてのデータを暗号化するため、公衆Wi-Fi使用時にハッカーがSNSの認証情報を手に入れるのは非常に困難になります。
5. アンチウイルスソフトを導入する
SNSアカウントを守るもう一つの予防策として、信頼できるアンチウイルスソフトの導入があります。アンチウイルスは、認証情報を盗むキーロガー、トロイの木馬、ルートキット、スパイウェア、ワーム、アドウェア、ランサムウェアなど、さまざまな脅威からデバイスを守ってくれます。
そう、スマートフォンにもアンチウイルスが必要なのです!
多くのアンチウイルスソフトはヒューリスティック分析や振る舞い検知スキャンを行い、脅威をリアルタイムで検出してデータ損失を防ぎます。代表的なアンチウイルス製品には、Kaspersky、ESET NOD32、Avast、Sophos、Malwarebytesなどがあります。
最後に
Snapchatアカウントのセキュリティ対策を講じることはもちろん重要ですが、同時に、プライベートな画像や動画をプラットフォーム上に保存しないことも大切です。どんなにセキュリティが堅牢なSNSでも、情報漏洩のリスクはゼロにはなりません。
ハッカーによるプライベートコンテンツの流出は、深刻な二次被害につながりかねません。そうしたリスクを避けるためにも、機密性の高いコンテンツはプラットフォームから完全に削除しておくのが賢明です。
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